「クライズラー&カンパニー」というバンドでデビューしてから20年。
自分が4歳から習っているバイオリンを、今でも弾いているとは思わなかった、という言葉からコンサートは始まりました。
新しいアルバム「EMOTIONISM」から新曲を披露してくれ、ステージの照明やコンピューターなども駆使して、さらに進化した葉加瀬さんのバイオリンに、3時間たっぷりと酔いしれました。
葉加瀬さんのコンサートで私が大好きなところは、演奏の素晴らしさもさることながら、その間のトーク。
いつも音楽の専門的な知識を噛み砕いて、わかりやすく教えてくれます。
今回は生誕200年のシューマンを引き合いに、音名象徴について語り、実演してくれました。
音名象徴とは、英語で"musical encryption"。
直訳すると、「音楽の暗号化」となります。
つまり、アルファベットをドレミファソラシドの音階に当てはめ、その言葉を音で表すということなのだそうです。
葉加瀬さんによりますと、作曲家シューマンは、好きになった女性の名前を音名象徴で音符にし、それを元によく作曲をしていたそうですよ。
こういうことを知ると、遠くにいたシューマンが、なんだかグッと身近に感じられますよね。
葉加瀬さんはシューマンが大好きだということで、昨日はTOKYO(東京)を音階に直し、私たちに即興で1曲プレゼントしてくれました。
ちなみに、毎ステージ、違う言葉を選んでいるそうで、既に40曲以上作曲しているそうです。
それはそれは優しい雰囲気の曲で、葉加瀬さんの才能に改めて感動しました。
最後は、葉加瀬さんのヒット曲「情熱大陸」を、みんな総立ちになって踊り笑い、
さらに現在ドラマの主題歌にもなっている「ひまわり」を、子供たちと演奏して終わりました。
葉加瀬さんのライブは日常を忘れさせてくれ、癒してくれ、元気にしてくれる、最高の栄養剤です。
今年最後のライブ鑑賞を葉加瀬さんで締めくくることができて、とっても幸せでした。
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