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7月24日 「女子アナ試写室」に再加入しました〜☆

職場復帰してもうすぐ半年。
復帰後しばらくは、不覚にも、育児をしながら会社に「通う」のがやっと・・・、
というカンジだったのですが、漸く少しずつ、余力というものが出てまいりました。
よって。このたび、出産前まで担当していた、
テレビ朝日の映画メルマガの「女子アナ試写室」という
映画コラムに再加入いたしました!わーい!!
育児休職中は映画を見る時間をなかなか取れず、
自宅にて娘のオムツを替えながら、或いは離乳食を黙々と作りながら、
「あ、あの映画いつか見たいなー」なんて思っているうちに、
風と共に去っていった映画が何本もあります。あああ無念の極み。
そんなわけですから、ただいま、映画無し生活の反動がぐっと押し寄せております。
今後は失ったものを取り戻すべく(←大袈裟な・・・)、
面白そうな作品をしっかりとチェックしていく所存でございます。

というわけで、早速、「女子アナ試写室」7月4日配信号を転載します。
今回は、台湾映画「言えない秘密」。
ジェイ・チョウの超人的な才能に惚れました。
監督・脚本・音楽・主演、すべて一人で手がけているなんて!
しかもこのクオリティの高さ!「天才現る」というカンジです。
サウンドトラックも出たら買いたいな♪

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映画のタイトルから、内容をなんとなく予想してみた。
「言えない秘密」。せつないラブストーリー、であるらしい。
きっと、主人公となる男女のどちらかが、相手に言えない秘密を持っていて、
その秘密をめぐって、物語は展開していくんだろうな。
タイトルどおりの安易な予測でゴメンナサイ。
でもまあ、ここまでは誰もがカンタンに想像できる。

肝心なのは、その「秘密」の正体、である。

舞台は芸術学校。
転校生のシャンルン(ジェイ・チョウ)はある日、
学校の古い教室の音楽室から流れる美しい旋律に導かれ、教室に入っていく。
そこでピアノを弾いていたのは同級生のシャオユー(グイ・ルンメイ)。
運命的に出会った二人は次第に惹かれあい、
二人の時間を大切に過ごすようになる。
自転車で二人乗りをして帰ったり、音楽室でピアノの連弾をしたり・・・。
しかし、シャオユーには、どうしても言うことができない、
大きな秘密があったのである。
その秘密とは一体・・・?

そう、その「秘密」こそが、とっても予想外で予測不能なもの、なのである!
エエ、言いたいけれど、言えません。
「『秘密』は明かさないでいただきますようお願い申し上げます。」って、
試写のとき配給会社の方から頂いたパンフレットにしっかり太字で書いてあったし〜。

映画の序盤では、二人が距離を縮めていく様子が、
穏やかで美しい風景の中に淡々と描かれていく。
が、うっかりそんなのんびりした淡々ペースで見入っていると、
不意を突かれるように後半から急展開!!
それまでとはがらりと空気が変わり、
そこから少しずつ、「秘密」が明らかにされていくのだ。
しかもその明かされ方、演出は緻密に計算されていて、
終盤に向け、私たちは、そこかしこに散らばっていたパズルのピースを集めて
組みあわせていくように、「秘密」の正体を見つけだすこととなる。

全てが組み合わさった瞬間の、その、腑に落ちる瞬間の具合といったら、
「まさに『点と点が、線になる』って、こういうことね!視界良好、両目ともに2.0!」
という、えも言われぬスッキリ感なのである。

そして、ついにその「秘密」に気づいたシャンルンが、最後に下した決断・・・。
ひょっとしたら、少しの後悔もあったかもしれない。
でも、きっと大丈夫だ。
最後に出てくる一枚の写真が、ふたりのその後の全てを、物語っている。

・・・さあ、この「秘密」が何なのか、二人の結末が気になって眠れないというそこのアナタ!ぜひとも劇場に足を運んで、真相をその目で確かめてくださいませ。
 
♪作品データ♪
『言えない秘密』
監督/脚本/音楽/主演: ジェイ・チョウ(初監督作品)
出演: ジェイ・チョウグイ・ルンメイアンソニー・ウォン
配給: エイベックス・エンタテインメント/2007/台湾
※8月23日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
『言えない秘密』公式サイト
http://ienai-himitsu.com/index.html


「女子アナ試写室」、今後もがんばって書きますよー!
   
 
 
    
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