14年前の春。
新人として研修を受けているときに、
先輩アナウンサーの印象に残っている言葉があります。
それは、「アナウンサーは孤独」ということ。
その言葉を聞いたときにはよく分からなかったのですが、
実際に現場で仕事をするようになって、その意味を理解するように。
アナウンサーは、同じアナウンサーでも、
担当する番組や役割によって仕事の内容も違い、
置かれている人間関係も状況も違う。
滑舌やアクセント、ニュース読みやフリートーク・・・
それぞれに苦手なものも違います。
だから、それぞれが、それぞれの場所で、精一杯やっていく。
誰一人同じ仕事はないということ。
つまり、悩みもそれぞれということ。
AERA MOOK「アナウンサーとして生きる」を読んで、
私はただ嬉しかったです。
それぞれが熱い想いを秘めながら、
それぞれに頑張っているのですから。
それが、“私たち、アナウンサーとして生きているのだ“と、
喜びや苦労は人それぞれに違うけれど、
私にも、みんなにも、エールを送りたい気持ちになりました。
アナウンサー、という仕事の枠にとらわれずに、
等身大の女性としての面も描かれています。
(私は育児のページで登場しています)
きっと、このMOOKを手に取って下さる皆さんにとっても、
共感していただけるものがあると思います。
ご覧頂けたら嬉しいです。
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