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1月24日 季節はずれなお話ですが。。。
 
  冬本番です。寒いです。ぶるぶる。
年々カラダの燃費が悪くなっている気がする。
すぐ冷えちゃうし。
しかし。ココロの燃費は上げるべく、年末年始にばたばたして出来なかったことをやってしまおう、という意欲が出てきました。(遅ればせながら…)

実は、平たく申しますと。
去年のクリスマス直前、テレビ朝日の映画メールマガジンにいつものように執筆し(このHPによく出ている映画のお話は、その原稿を転載したものなんです)、そのまま年末年始シフトに突入してしまったので、なかなかこちらのページに原稿をアップできず、という状況でした。
しかも、心苦しいことに、メルマガに掲載されたときは、超タイムリーだったクリスマスの話も、いまや季節はずれ。
来年の話をすると鬼が笑うといいますが、
去年の話をすると、鬼は泣くのかなぁ?

そうそう、今回の映画のお話は、サンタが泣くのよ。

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「バッド・サンタ」

12月はなんだかセワシナイ。よく小走りしているような。
打ち合わせから、ロケ集合場所までパタパタ
ご飯を食べに行くにもパタパタ
月曜日、火曜日、水曜日・・・と曜日ごとに仕事を把握しているせいか、
はっと気付くともう年末!?なんてことに。
それでも、会社から一歩外を出て六本木ヒルズの中へと行くと、
クリスマスソングが流れてくる。
他の雑音が遠のいて、クリスマスのまっさらな世界に包まれる。
クリスマスってやっぱりいいな、と思う瞬間なのです。

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さて。「バッド・サンタ」
すごいサンタクロースがいたものです。
大酒飲み、というか酒に飲まれるほどにつぶれ、デパートでのサンタ業務(子供のお願い事を聞く、というもの)をしようものなら、悪態のつき放題。
実はこのサンタ、ウィリーと言い、毎年クリスマスシーズンになるとサンタに仮想し、かきいれ時のデパートの売上金を狙う泥棒なのだ。
そんなウィリーに思いがけない出来事が起こる。
いじめられっ子キッドがウィリーに付きまとい始める。そしてひょんなことからキッドの大邸宅に身を隠すウィリーなのだが、ある変化が生まれる・・・

クリスマスやサンタクロースが聖なるものという想いを、いとも簡単に打ち破る。
タブーを軽やかに越えると言いましょうか。
4文字言葉を連発するサンタ。
ジンを瓶ごと飲むサンタ。
オモラシするサンタ。
今挙げただけでも序の口な“バッド”ぶり、なのに憎めない。
聖なるサンタを、強烈に人間味を溢れさせ、
誰もが心安らかになるはずのクリスマスを、ドキドキの一日にする。
それでいて、悪しき感情のみならず、
クリスマスにふさわしい(というか、ふさわしいと思い込んでいた)感情すら喚起してくれる。
優しさ、ぬくもり、思いやり。
しかも甘くないのが、最高。

「クリスマス・キャロル」など、クリスマスにまつわる話とは対極にありながら、立派に、見事に、クリスマスな物語。
やっぱり、クリスマスには愛情がいる。
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私が小さい頃、母は12月になると庭のモミの木(らしきもの)を掘り返して飾ってくれた。
クリスマスにもらったプレゼントは忘れてしまったけれど、
今も残るのは、大きなスコップを手にふーふー言いながら掘り返していた母の後ろ姿。
注がれる愛情は、往々にして通り過ぎた後に気付くことが多い。

今年の私。
愛情なんて気付かれないように、小さなガラスのツリーを買うことを決めた。

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新しい年が始まって、もう2週間。
今年の元旦は、前日までの雪も止み、きらきらの生まれたてのような朝日が降り注いでいました。
あなたにも、わたしにも、素敵な一年でありますように。
今年の抱負なんて考えなかったけれど、
今は取り敢えず、風邪など引かずに寒さを乗り切ろう!と小さい目標を立てています。



  レストランで、こんなカプチーノを出してもらいました!
寒い冬にはやっぱりカプチーノ。と思ったひとときでした。
ドラえもんカプチーノ

   
 
    
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