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10月8日 「舞台よりすてきな生活」を観てきました。
 
あの灼熱の太陽はどこへやら。
今日は冷たい雨にこごえます。
秋ですねぇ…

急に秋の只中に入ってしまったようで、戸惑いつつも。
さて、今回は「舞台よりすてきな生活」をご紹介します。


私の直感は当たる。
間違えるときもあるのでしょうが、人間はやはり都合のいいもので、
当たった!という場合だけ、しっかりと覚えているんですよねぇ。
それがまた根拠のない自信になったりして。
そんな直感が、今回も働きました。
試写会のお知らせを見て、これはいいかも、と。
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〜ストーリー〜
劇作家のピーターは新作の上演を前にスランプに陥っていた。
子供嫌いのピーターは劇中の子役部分が描けないで悩み、
家に帰れば、妻からは赤ちゃんがほしいと迫られ、と子供ノイローゼ気味だった。
しかも夜中には隣家の犬が吠えて、眠れない。
ある日向かいに足の不自由な女の子が引っ越してきて、
彼は家に遊びに来る彼女から芝居のヒントを得ようと近づき始める。
いつしか、二人の間には友情のようなものが芽生えてくるのだが…。

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直感は当たり。
登場人物の個性が際立っているのに自然。
設定にもストーリーにも無理がない。
俳優陣もとてもよかった。
よかった、よかった尽くめなのです。
しかし、困ったことが起こりました。
コラムが書けない。
あまりにもしっくりと、自然な気持ちよさのために、
「何がどうして、こうなったから、気持ちいい!」という明確さがないのです。
言ってしまえば、「そこはかとなく」気持ちいい、というか。
一体、何を書けばいいのだろう?

筆が進まずに一週間。

番組で、ある女優さんにインタビューする機会がありました。
芸能界で成功すること、温かい家庭を持つこと、この二つが長年の“あこがれ”だったという女優さんに、こう尋ねてみました。
「あこがれを手に入れて、何か変わりましたか?」
すると、予定にない質問にちょっとびっくりしたように、でも確信した顔でこうおっしゃいました。
「確かに手に入れたけど、なくならないものではないでしょ?簡単になくなってしまう。だから私は、この手にした大事なものを、絶対に絶対になくさないようにしっかりつかまえているの」
手にしたものに、焦点を合わせ続けるというのは、なんと大変なことなのだろう。
そして、その長く続く集中力を想像して、めまいがした。

ヒントがふらりと降りてきたようだ。

「大事なものに、しっかりと焦点が合う」
これが、映画を見たときの気持ちよさだったのかもしれないと。
求めすぎたり、逃げたりせず、しっかりと向き合うこと。
相手と向き合えることの、幸せ。
最後の1ピースが見つかったような、安心感。

変な言い方を承知で・・・
この映画は、幸せが腑に落ちる
   
 
    
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