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  「旅行記(モロッコ編)」 (2008/09/29)

モロッコ、マラケシュ。
18kmの城壁に囲まれた、混沌の街。


旧市街にある、ジャマ・エル・フナ広場を歩いた。
北側には、世界最大規模と言われるスーク(市場)が広がっている。


カフェの最上階から

塗りつぶしたように鮮やかなバブーシュが並ぶ。


果物シロップのような、ミントティーのグラス。
繊細でこそないが、豪奢だ。


陶器、真鍮食器、香辛料…。
スークには、一切値札がない。全ての商品は、店主とのやり取りで値が決まる。
大抵は、相場の約10倍から商談が始まる。

 

雑踏とロバをかき分け、さらに奥へと進む。
赤土の路地は枝葉のごとく広がり、途端に方向感覚を失う。

  

広場に戻る頃には、日は落ちていた。
困憊の末、シナモンティーの屋台に立ち寄る。
強烈な甘みとスパイスが、喉元に噛み付いた。


練り菓子付きで、5DH(約75円)

蛇使いの笛の音、大道芸人のアクロバット、屋台から立ち上る煙。
夜が更けても、スークは灯りと喧騒に包まれる。


小さな友情も、パーカに包まれる。


友達どうしではんぶんこ
   
 
 
    
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