前の記事を読む
次の記事を読む
トップ
>
パーソナルトップ
>
プロフィールトップ
>
祐子抄トップ
> エッセイバックナンバー
Vol.76 「かるかん月」 (2005/02/22)
如月の夜 こしあんの空
果てまでも裏ごしされ 何一つない
日々はといえば 粒あんのように
あまりなめらかには いかないものだ
月のない夜には かるかんを浮かべる
ふうわり もっちり
詰まっているのは 餡の闇
ぺろりとたいらげて ベランダでくしゃみする
前の記事を読む
次の記事を読む
トップ
>
パーソナルトップ
>
プロフィールトップ
>
祐子抄トップ
> エッセイバックナンバー