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7月28日 プレイバック・報道ステーション企画その4
『木美帆16歳』

朝から熱風が吹き付け、昼頃には外を歩くことさえはばかられる今日この頃、ちょっと気持ちだけでも涼しくなりたいと、氷の番組のプレイバックです。ちょっとかっこよく言ってみましたが、バンクーバー五輪のときの企画をここにアップするのが遅くなってしまっただけなので、季節はずれという言葉が正しいですね。2010年1月19日に報道ステーションで特集としてお送りしたスピードスケート最年少のオリンピック代表「木美帆16歳」企画を振り返ります。

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プレイバック・報道ステーション企画その4
『木美帆16歳』




中学3年生でバンクーバーオリンピックの日本代表選手となった木美帆さん。

代表の座を射止めた去年暮れの3日間、それはそれは、サプライズの連続でした。

12月28日、長野のエムウェーブで行われたバンクーバー五輪日本代表選手選考会、初日の3000メートルで場内にどよめきが走りました。
中学3年生の木美帆さんが3位に入賞したのです。

木:「すごいびっくりして、夢なんじゃないかなみたいな感じです」



   

   

大会二日目に行われた1000mでも、木さんは自分の記録を1秒26も更新する1分17秒77の中学新記録で、またまた3位に入賞。

木:「1000もこんなタイム出ると思ってなくて」


   


北海道で木さんのすべりを見ている中学体育連盟の櫻井知克士コーチもびっくりです。

櫻井コーチ:「今、彼女には神が降りているんで、」



大会最終日、12月30日におこなわれた1500mではさらに驚きでした。
木さん自身、一番得意というこの種目で、並み居る強豪を破って、なんと優勝してしまったのです。

木:「家族のほうも、ええどうなっちゃうのって、そんな感じだったんで。」


   

   

   

   


まさに人生が大きく変わった3日間、
こうして、木選手は日本スピードスケート史上最年少15歳のオリンピック代表選手となったのです。


 





   


宮嶋泰子:「ここ北海道、帯広からバンクーバーオリンピックに飛び出していくスーパー中学生木美帆さん、彼女の強さの裏には意外な秘密がありました。」

時の人となった美帆さん、練習の合間を縫って、連日、激励会や壮行会に大忙しです。

木:「自分らしく、精一杯滑ってきたいとおもいます。応援よろしくお願いします。」


 

木美帆さんは、現在、北海道、札内中学の3年生。
身長、163センチ 体重57キロ

学校の成績はオール5とか。
なぜか友達は男の子ばかり。


 


十勝帯広にはたくさんの手作りリンクがあります。
雪を固めて、水をまいて、親や地域の人々が作ってくれた「おかリンク」です。

木:「いいですね、丘リンクは。十勝っぽくって。」

十勝の子供たちは、小学生になると、スポーツ少年団に入り、こうしてスピードスケートを始めるのです。


 

マイナス20度近くにもなる朝のリンク。
気持ちのたくましさは、こんなところで培われてきたのでしょう。

櫻井コーチ:「木自身、こういう、みんなとやるのがすき、これが十勝っ子の原点ですねなんていいながら滑っていたんですけれど。」


 


3人兄弟の末っ子の美帆さんは、兄と姉がスケートをしていたこともあり、5歳のときから氷の上に乗り始めました。


 

小学6年生の時には、陸上競技800mで北海道2位になり、サッカーでは、全国の有望選手を集めた15歳以下の合宿に召集され、将来の女子サッカー日本代表なでしこ候補といわれるほどです。

さらには、週一回ヒップホップの教室に通い、軽やかな動きはご覧のとおり。

父、木愛徳氏:「やりたいっていうから、別にだめっとも言っていないし、やりたいっていうからやらしているような。」


姉 菜那さん   美帆さん


スイッチが入ったときの闘争心と集中力。
これらに加え、木美帆さんにはある特徴がありました。


 

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