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5月6日 激突!シンクロ・バトル フランス人男性振付師現る!

 
2月15日、パリ発エールフランス機でステファンが日本に到着。
さっそく東京、西が丘にある国立スポーツ科学センターにむかいます。

選曲や、演技構成、さらに振り付けを外国人に依頼するというのはもちろん日本のシンクロ界で初めてのことです。

控え室で初めてステファンとご対面の立花美哉と武田美保のふたり。
挨拶はフランス式。ほっぺにチュー。

ステファン、初めて日本の二人に会う。

まずステファンから出た質問が、「好きですか、曲は?」でした。
すると、みんなが声を合わせて・・・
「かっこいい。」
「かっこいい・・」

成田から着いたばかりと言うのに、早速ミーティングです。
「リズムをわざと崩します。覚えておいて欲しいのは、とにかく止まらないと言うこと。いいですか。今私はとっても興奮しています。」とステファンが言えば、
「私もとても興奮しています。」とわくわくの武田選手。
とにかくこんなニコニコの日本の3人を見たことがありません。

*****

この振り付けの模様を取材することを許可されたのは、合宿7日目のことでした。
ステファンが日本に滞在している10日の間に、おおよその構成を作ってしまおうと、作業は急ピッチで進められていました。

振り付け指導中のステファン

これまでの日本デュエットのかちかちした動きとはまったく違う動きです。
思わず見とれてしまいました。

振り付けは英語と身振りで行われる。 それを銅メダリスト田中京さんが訳す。

さあ、みんなの感想を聞いてみましょう。
芸術的感性が人一倍優れている武田選手はもう大変なほれ込みよう。
「これでデュエットするのかッて言うくらい自分の中では新鮮です。私の中ではソロを二人で泳ぐくらい。」

武田美保選手

不器用を自認する立花選手、最初はいつも苦労すると言うだけあって、今回も格闘していました。
「こんな感じって言われて、へっ????一体どうやったらいいのっていう感じで・・・出来ない自分とやりたい自分がいるんやけど、実際できひんから実際どうしていいかわか
らなくなる日はありましたね。」

ステファンの一挙手一投足を見落とすまいと食い入るように見つめていた井村コーチ。
「私たち、立花武田と私にとって、ステファンからまだ見ぬ世界を突きつけられたのはすごい救われました。出来ない世界を突きつけられたということは、それが出来るようになったとき、私たちは変われるということだから。」

ステファンの言うことを一言も聞き漏らすまいと真剣な井村コーチ

過去5回のオリンピックですべてメダルを獲得してきた井村コーチのこの言葉は、
シンクロナイズドスイミングという競技の奥深さを改めて教えてくれる言葉でした。

新しい可能性を探る二人

新しい世界を求めて。
再び世界一の座を手に入れるために、変身する日本デュエット。
実力伯仲、日本とロシアのそれぞれの試みは7月のバルセロナで、過去例を見ない激しさで火花をちらすことになるのです。

BARCELONA JULY

「いやあ・・大変なのなんのって・・・」ステファンの振り付けを語る立花・武田
井村コーチも今までとは別人のように

カメラ:佐藤俊輔、VE:国吉淳雄、編集:松本良雄、選曲:伊藤大輔、MA:濱田豊、
ディレクター:宮嶋泰子

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