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記者席の筆者「シンクロのフランス
での人気はなかなかのもの」
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この半年間、日本のシンクロ作品がどうやって作られていくのかをつぶさに見ながら、
同時にフランス国際や、ヨーロッパカップなど主要な大会を取材する機会を得ました。
そこで、つくづく感じたのは、日本のシンクロ作品が常に時代をリードし、他国から注目されているということです。
注目されて時代の最先端を行くものがあれば、皆がその流れを追おうとするのは人間の性でしょうか。日本の作品と同じようなテーマをロシアが選んでくるのが故意なのか、偶然なのかはわかりません。
シドニー五輪で、日本のチームが演じた「空手」のテーマをロシアがデュエットで使ったことには、いまだに怒る日本の関係者もいます。
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何処へ行っても注目される
日本のデュエット
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ロシアのデュエット作品を作ったポリャンスカヤコーチに話を聞くと、「太鼓でリズムを取るあの曲は2年程前に決まっていたが、何をテーマにするかが決まらず、本当に苦しかった。」と言っておりました。
あるロシアシンクロ関係者によれば、あの空手のテーマは日本のチームを見てから閃いたそうです。「閃いた」と言う表現は変ですね。「いただき!と思った」と言うべきでしょうか。苦し紛れだったことは十分考えられます。
ロシアのデュエットはその空手の演技でシドニー五輪金メダルを獲得したのですから、いまさら何を言っても遠吠えにしか聞こえないでしょうが、陸上での空手のポーズなど、腰が入っておらず、実に妙な振り付けでした。
ロシアにはコサックダンスのようなリズムのはっきりした伝統の動きもあるでしょうにと思わずにはいられません。独自のアイディアと力で真っ向勝負してほしいと思うのが本音です。 |