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6月12日 水中のプリマ。シンクロ・ヨーロッパカップから。

シンクロナイズドスイミング・ヨーロッパカップの結果

5月31日〜6月3日 イタリア、バーリ

日本のメディアではテレビ朝日のみが取材していたこの大会。
シンクロファンの皆様にその結果をお知らせいたしましょう。

大会は予選のフリールーティーンとテクニカルルーティーンで決勝のグループ分けがなされ、決勝は、フリールーティーンの得点のみで順位決定がなされる方式でした。


    チーム
01位  ロシア  98.080点  ERMAKOVA,SHORINA,OVTCHINNIKOVA,GROMOVA,
DAVYDOVA,KHASSIANOVA,TOLKATCHEVA,PETRACHINA
02位 イタリア  96.400点  
03位 スペイン  95.600点  
04位 ウクライナ  94.320点  
05位 ギリシャ  93.640点  
06位 フランス  92.400点  
07位 ベラルーシ  88.840点  
08位 チェコ  87.480点  
09位 イスラエル  85.800点  
10位 ドイツ  83.960点  
11位 オランダ  83.840点  
12位 ポーランド  78.400点  

優勝したロシアは、シドニー五輪のメンバーが一新され、若いメンバーが中心でした。
しかし、演目はシドニーのときと同じで、ムソルグスキーの曲「禿山の一夜」を使い、構成もまったく同じ。
コーチもシドニーの時のチーム担当ポクロフスカヤでした。シドニーのときほどの熟練性はありませんが、その脚の美しさは「若くてもロシア!」です。


   デュエット (一カ国2組まで出場できました。)
01位  ロシア  99.169点  ERMAKOVA,DAVYDOVA
      T.M. 9.9 9.8 9.9 10 9.9 9.9 9.9
A.I. 9.9 10 9.9 9.9 10 10 9.9
02位 ロシア  97.280点 SHORINA,KHASSIANOVA
03位 スペイン  96.520点 TIRADOS,MENGUAL
04位 フランス  96.120点 DEDIEU,GLEZ
05位 イタリア  94.480点 ZAFFALON,PACCAGNELLA
06位 イタリア  93.800点 PORCHETTO,BALZAROTTI
07位 ギリシャ  93.440点 THALASSINIDOU,IOANNOU
08位 スペイン  92.120点 FUENTES,MONTERO
09位 ウクライナ  91.680点 SHEMYAKINA,PAVELYEVA
10位 ウクライナ  91.520点 KHOLOD,MORO
11位 オランダ  89.440点 VAN DER VELDEN BIANCA,VAN DER VELDEN SONJA
12位 ギリシャ  88.440点 PELEKANOU,VOUTIRAKI

シドニー五輪デュエット芸術点で審判全員が10点満点を出して優勝したロシアは、今回メンバー若返りを図りました。

18歳のヤングデュエットです。エルマコワとダビドワは世界ジュニア選手権のチャンピオンデュエットでもあります。

決勝フリーでは、技術点、芸術点で10点がでていますが、正直なところ、よくあわせているものの、シドニーの演技と比べて幼さが目に付く演技でした。シドニーのカラテ同様、リズムに合わせて、二人が合わせまくると言う構成で、曲はオスカー賞をもらったグラディエーターという映画から採ったものです。テーマは闘争だそうです。
コーチはダンチェンコさん。


    ソロ
01位  ロシア  99.600点  BRUSNIKINA
      T.M. 10 9.9 9.9 10 10 10 9.9
A.I. 10 10 10 9.9 9.9 10 9.9
02位 フランス  98.280点 DEDIEU
03位 ロシア  96.960点 ERMAKOVA
04位 スペイン  96.880点 MENGUAL
05位 イタリア  95.160点 BALLAN
06位 ウクライナ  94.080点 SHEMYAKINA
07位 イタリア  93.640点 ZAFFALON
08位 スペイン  93.280点 TIRADOS
09位 フランス  91.800点 GLEZ
10位 ウクライナ  90.680点 YUSHKO
11位 ギリシャ  89.720点 IOANNOU
12位 チェコ  89.160点 BERNARDOVA

シドニー五輪デュエットで金メダルをとったブルスニキナがソロに出場。手の表情、脚の美しさに加え緩急のある演技で観客を魅了。
曲はリムスキー・コルサコフのシェヘレザーダ。千夜一夜物語を身体全体で表現していきます。
ブルスニキナはデュエットよりもこのソロでのほうが魅力が発揮される選手のようですね。
コーチはポリャンスカヤさん。

フランスのデデューは黒猫のイメージを演技しました。自由な猫のイメージは彼女にぴったり。
奔放な表現とドキッとするような動きに吸い寄せられました。そうそう、デデューはノーズクリップをしない選手としてもうおなじみになりましたよね。


<全体的な印象は・・・・>
オリンピックの翌年は各国ともさまざまな試みをしてきたり、選手の入れ替えがあるので、順位がめまぐるしく変わると言われています。

そういえばアトランタ五輪の翌年の世界選手権でロシアは初めて世界トップの座につき、日本が2位の座に上ったことを思い出しました。
ヨーロッパカップを見る限り、その傾向は今年も同様のようです。
また、フランスのチーム演技ががたがただったのが、気になります。
ロシアチームも選手は代わったものの演技の構成はシドニー五輪と同様でした。
もう新しい演技構成を作っている時間はないが、なんとしても1位だけは守りたいと言う気持ちの表れなのでしょう。

去年9月に五輪が終わり、その後、選手も入れ替わり、一から演技を作っていくというのは本当に大変な作業なんですね。
日本のチームも今そこで苦しんでいるようですが、苦しいのはみんな同じ。
勝負です!短期決戦勝負です。
シンクロ界激震の年、一体7月の世界選手権はどうなるのでしょうか。
目が離せません!

 
スポーツ古今東西
 
モスクワ大会に始まり、ロス、ソウル、さらには冬の大会も経験し、シドニー大会がなんとオリンピック取材10回目になる宮嶋泰子アナウンサー。取材ではその選手の持っている「根」を掘り起こそうと歳甲斐もなく?大声を張り上げて走り回り、スポーツを縦から見たり横から見たりと大忙し!他とは一味違うスポーツ企画をこのコーナーでぜひお楽しみください。
 
 
    
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