シンクロナイズドスイミング・ヨーロッパカップの結果
5月31日~6月3日 イタリア、バーリ
日本のメディアではテレビ朝日のみが取材していたこの大会。
シンクロファンの皆様にその結果をお知らせいたしましょう。
大会は予選のフリールーティーンとテクニカルルーティーンで決勝のグループ分けがなされ、決勝は、フリールーティーンの得点のみで順位決定がなされる方式でした。
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チーム |
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01位 |
ロシア |
98.080点 |
ERMAKOVA,SHORINA,OVTCHINNIKOVA,GROMOVA,
DAVYDOVA,KHASSIANOVA,TOLKATCHEVA,PETRACHINA |
02位 |
イタリア |
96.400点 |
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03位 |
スペイン |
95.600点 |
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04位 |
ウクライナ |
94.320点 |
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05位 |
ギリシャ |
93.640点 |
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06位 |
フランス |
92.400点 |
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07位 |
ベラルーシ |
88.840点 |
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08位 |
チェコ |
87.480点 |
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09位 |
イスラエル |
85.800点 |
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10位 |
ドイツ |
83.960点 |
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11位 |
オランダ |
83.840点 |
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12位 |
ポーランド |
78.400点 |
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優勝したロシアは、シドニー五輪のメンバーが一新され、若いメンバーが中心でした。
しかし、演目はシドニーのときと同じで、ムソルグスキーの曲「禿山の一夜」を使い、構成もまったく同じ。
コーチもシドニーの時のチーム担当ポクロフスカヤでした。シドニーのときほどの熟練性はありませんが、その脚の美しさは「若くてもロシア!」です。
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デュエット (一カ国2組まで出場できました。) |
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01位 |
ロシア |
99.169点 |
ERMAKOVA,DAVYDOVA |
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T.M.
9.9
9.8
9.9
10
9.9
9.9
9.9
A.I.
9.9
10
9.9
9.9
10
10
9.9 |
02位 |
ロシア |
97.280点 |
SHORINA,KHASSIANOVA |
03位 |
スペイン |
96.520点 |
TIRADOS,MENGUAL |
04位 |
フランス |
96.120点 |
DEDIEU,GLEZ |
05位 |
イタリア |
94.480点 |
ZAFFALON,PACCAGNELLA |
06位 |
イタリア |
93.800点 |
PORCHETTO,BALZAROTTI |
07位 |
ギリシャ |
93.440点 |
THALASSINIDOU,IOANNOU |
08位 |
スペイン |
92.120点 |
FUENTES,MONTERO |
09位 |
ウクライナ |
91.680点 |
SHEMYAKINA,PAVELYEVA |
10位 |
ウクライナ |
91.520点 |
KHOLOD,MORO |
11位 |
オランダ |
89.440点 |
VAN
DER
VELDEN
BIANCA,VAN
DER
VELDEN
SONJA |
12位 |
ギリシャ |
88.440点 |
PELEKANOU,VOUTIRAKI |
シドニー五輪デュエット芸術点で審判全員が10点満点を出して優勝したロシアは、今回メンバー若返りを図りました。
18歳のヤングデュエットです。エルマコワとダビドワは世界ジュニア選手権のチャンピオンデュエットでもあります。
決勝フリーでは、技術点、芸術点で10点がでていますが、正直なところ、よくあわせているものの、シドニーの演技と比べて幼さが目に付く演技でした。シドニーのカラテ同様、リズムに合わせて、二人が合わせまくると言う構成で、曲はオスカー賞をもらったグラディエーターという映画から採ったものです。テーマは闘争だそうです。
コーチはダンチェンコさん。
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ソロ |
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01位 |
ロシア |
99.600点 |
BRUSNIKINA |
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T.M.
10
9.9
9.9
10
10
10
9.9
A.I.
10
10
10
9.9
9.9
10
9.9 |
02位 |
フランス |
98.280点 |
DEDIEU |
03位 |
ロシア |
96.960点 |
ERMAKOVA |
04位 |
スペイン |
96.880点 |
MENGUAL |
05位 |
イタリア |
95.160点 |
BALLAN |
06位 |
ウクライナ |
94.080点 |
SHEMYAKINA |
07位 |
イタリア |
93.640点 |
ZAFFALON |
08位 |
スペイン |
93.280点 |
TIRADOS |
09位 |
フランス |
91.800点 |
GLEZ |
10位 |
ウクライナ |
90.680点 |
YUSHKO |
11位 |
ギリシャ |
89.720点 |
IOANNOU |
12位 |
チェコ |
89.160点 |
BERNARDOVA |
シドニー五輪デュエットで金メダルをとったブルスニキナがソロに出場。手の表情、脚の美しさに加え緩急のある演技で観客を魅了。
曲はリムスキー・コルサコフのシェヘレザーダ。千夜一夜物語を身体全体で表現していきます。
ブルスニキナはデュエットよりもこのソロでのほうが魅力が発揮される選手のようですね。
コーチはポリャンスカヤさん。
フランスのデデューは黒猫のイメージを演技しました。自由な猫のイメージは彼女にぴったり。
奔放な表現とドキッとするような動きに吸い寄せられました。そうそう、デデューはノーズクリップをしない選手としてもうおなじみになりましたよね。
<全体的な印象は・・・・>
オリンピックの翌年は各国ともさまざまな試みをしてきたり、選手の入れ替えがあるので、順位がめまぐるしく変わると言われています。
そういえばアトランタ五輪の翌年の世界選手権でロシアは初めて世界トップの座につき、日本が2位の座に上ったことを思い出しました。
ヨーロッパカップを見る限り、その傾向は今年も同様のようです。
また、フランスのチーム演技ががたがただったのが、気になります。
ロシアチームも選手は代わったものの演技の構成はシドニー五輪と同様でした。
もう新しい演技構成を作っている時間はないが、なんとしても1位だけは守りたいと言う気持ちの表れなのでしょう。
去年9月に五輪が終わり、その後、選手も入れ替わり、一から演技を作っていくというのは本当に大変な作業なんですね。
日本のチームも今そこで苦しんでいるようですが、苦しいのはみんな同じ。
勝負です!短期決戦勝負です。
シンクロ界激震の年、一体7月の世界選手権はどうなるのでしょうか。
目が離せません! |