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10月23日 パラリンピックの魅力って何?

 シドニーパラリンピックが始まってまもなく一週間が過ぎようとしています。

2年前の長野パラリンピックで日本でもこの大会が認知されてきたということで、開会式が生中継されるなど、これまでにない報道がなされているようです。もちろんテレビ朝日も取材体制をばっちり組みました。

ニュースステーションではバルセロナ、アトランタ、長野とパラリンピックの特集を組んできましたが、今回も連日スポーツコーナーで日本選手の結果を中心にパラリンピックの魅力をお伝えしています。

私も現在シドニーで大会を取材中です。

とにかく毎日毎日が新しいことの発見で、疲れている暇もないという感じです。

パラリンピックというと、「障害者のリハビリだろう。興味ないな。」とおっしゃる方もいるのですが、実際に選手たちの動きを毎日目の当たりにしていると圧倒されるくらいスゴイのです。

  
例えば男子100メートル。あなたは何秒で100メートルを走り切りますか?

片足膝下から義足のマロン・レイ・シャーリーはなんと11秒08という世界新記録を生み出しました。スタートから50メートルはモーリス・グリーンの様に身体を前傾させて、頭を下に落としてダッシュ。片足義足とは信じられないほどのダイナミックな動きです。


オリンピックでは、子供の時から才能を認められ、選ばれて英才教育を施され、世界のトップに立つ選手がほとんどですが、パラリンピックではちょっと違います。
思わぬ事故に遭って障害を負ってしまったり、生まれつきの障害があったりする人々が、スポーツをする楽しさに目覚め、それにのめり込んでいき、そして、世界中から同じ様にスポーツをするようになった仲間と競いあう大会に出場してくるのです。

ですから、彼らは本当に熱くスポーツをする楽しさ、風を切る心地よさ、競技で生まれる友情について語ってくれます。身体が思う様に動かない部分を持っているからこそ、スポーツによって得られるプリミティブな身体の心地よさを感じることができるのでしょう。

素敵な選手たちの横顔をこのコラムでまたご紹介していきます。

 
スポーツ古今東西
 
モスクワ大会に始まり、ロス、ソウル、さらには冬の大会も経験し、シドニー大会がなんとオリンピック取材10回目になる宮嶋泰子アナウンサー。取材ではその選手の持っている「根」を掘り起こそうと歳甲斐もなく?大声を張り上げて走り回り、スポーツを縦から見たり横から見たりと大忙し!他とは一味違うスポーツ企画をこのコーナーでぜひお楽しみください。
 
 
    
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