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9月22日 オリンピック女子マラソン本番前記者会見

いよいよですよ。いよいよ今度の日曜日、女子マラソンです!!!

女子マラソン本番を2日後に控え、シドニーのメインプレスセンターで選手および監督の記者会見が行われました。今日はその詳しい模様をお伝えしましょう。

3人の選手は、みんな精悍な顔つき。体も絞れていて、とてもいい感じでした。

桜井強化委員長
「今回は専任コーチ制で行ってきて、それぞれがいい練習ができました。明後日は十分戦えると思います。」

山口のコーチ武富監督
「9月5日にシドニー入りし、ここまで、予定通り順調にきました。闘える体調になってきています。」

高橋のコーチ小出監督
「ここまで怪我もなく、予定通りきました。セビリアの世界選手権の前の怪我がいい薬になって、今回の調子は普通よりいいです。名古屋マラソンの時の倍はいいでしょう。まあ、生身なのでスタートしてみなければわからないですけれどね。」

市橋のコーチ浜田監督
「予定通り順調にきました。」

 

どこで練習をしてきたのですか?
高橋 「9月初旬からアメリカのボルダーで練習をしてきました。
7月初めに一度札幌ハーフマラソンに出場するために戻りました。」
市橋 「6月、7月はスイスのサンモリッツで練習してきました。
8月に入ってからは日本国内とシドニーで調整を行ってきました。」
山口 「決まってからは日本各地を回って練習してきました。」
6月7月はサンモリッツで練習した市橋
 

勝つためのポイントはなんだと思いますか?
高橋 「毎日毎日、一生懸命に練習できたかどうかがポイントだと思います。」
市橋 「順調な練習ができたので、気持ちを盛り上げていくことです。」
山口 「毎日日々、悔いなく、充実した練習を送れたか、そして、ミスのない調整で元気な状態でスタート地点に立てれば、結果はあとからついてくると思います。」

シドニーを走る市橋

 

コースでは勝負のポイントはどこでしょうか。
高橋 「走ってみるとやはりいくつか難しいポイントがあります。レース前に想定しても難しいので臨機応変に対応していきたいと思っています。」
市橋 「どれだけ下りをうまく走って、後半粘るかですね。」
山口 「後半の25キロからがポイントになると思います。そこをどう自分のリズムで走るかですね。」

市橋は去年を上回る練習ができた
 

シドニーに入ってからどのようにリラックスしていたのでしょうか?
高橋 「休みがあればショッピングをしていました。」
市橋 「シドニーに入ってからも自炊をしてるので、食料を買ったり、料理をして気分転換をしています。」
山口 「シドニーに早く入ったので、一緒にきているチームメイトといろんな話をしたりして、リラックスしています。」

必勝祈願をする山口

 

レースを二日後に控えた、今の気持ちを教えてください。
高橋 「セビリアのことがあって、良くても悪くても自分の力を出し切れるのがうらやましかったので、今回、スタートラインに立てるのがうれしくて仕方がないです。」
市橋 「あとは、力を出し切るだけです。」
山口 「初めての大きな国際大会なので、楽しんで走りたいです。今わくわくしています。」

国内各地での練習を順調に消化した山口
 

それぞれの監督さんにお聞きしますが、どのくらいの優勝タイムになるとお考えでしょうか?
小出 「向かい風がなかったら、21分から23分後半になるでしょうね。向かい風があれば、すぐ2,3分は変わってしまいますからね。」
浜田 「23分から28分ぐらいだと思います。」
武富 「皆さんのおっしゃるとおり、同じです。」

武富監督と山口

 

自分の走りの長所、短所を教えてください。
高橋 「長所は、レースの途中で、景色をみたりと楽しめること。私生活で悪いことは夜更かしをしたり、食べ過ぎたりと、プロ意識が足りないこと。」
市橋 「長所はレースの時に冷静に走れること。欠点はレース経験が少ないことです。」
山口 「自分の走りのいいところ悪いところですか・・・・自分ではわかりません!!(笑)

爆発力のある山口
 

皆さんの支えは何ですか。
高橋 「いつも私の後ろには小出監督がいる。それが自信につながります。」
市橋 「去年の練習メニューを上回ることができた、ということです。」
山口 「いつもチームメイトと競り合ってやってきて、その結果をもとに、私もできると思っています。」

3人ともきりり

 

どんな走りをしたいか、日本の皆さんへのメッセージをお願いします。
高橋 「レースを見ている時に一緒にわくわくどきどきできしてもらって、レースを見終わった人が、走ることって楽しそうだな、自分もやってみようかなと思ってもらえるようなレースをしたいです。」
市橋 「セビリアの時のように笑顔でゴールできたらいいと思っています。」
山口 「東京の時もたくさんの方から、元気をもらったと言っていただいたので、今回も元気をあげられるような走りをしたいです。」

簡潔明瞭に答える市橋
 

高橋さんにどんなレースをするつもりですか?
高橋 「レース展開にもよりますが、自分の体と相談しながら走ります。もしスタートして体が軽ければ飛び出すことも考えられます。レース展開は何パターンというのではなく、一キロ一キロ、その場に応じて体と相談して対応していくので、このパターンをシミュレーションしてきたというものではありません。」

和やかな雰囲気をかもし出す山口

ということで、3人とも自信満々の様子がうかがえる記者会見となりました。
皆さんはこの3人の会見のコメントからどんな様子を読み取りますか?
さあ、結果は2日後にはわかります。

ああ!未来用タイムカプセルで次の日曜日をのぞいてみたいなあ!

 
スポーツ古今東西
 
モスクワ大会に始まり、ロス、ソウル、さらには冬の大会も経験し、シドニー大会がなんとオリンピック取材10回目になる宮嶋泰子アナウンサー。取材ではその選手の持っている「根」を掘り起こそうと歳甲斐もなく?大声を張り上げて走り回り、スポーツを縦から見たり横から見たりと大忙し!他とは一味違うスポーツ企画をこのコーナーでぜひお楽しみください。
 
 
    
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