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7月12日 選手の思い

オリンピックまで100日をきりました。先日行われた千葉すずさんの記者会見を聞きながら、選手のオリンピックに対する気持ちと、協会や連盟のオリンピックに対する考え方には随分と違いがあるものだと改めて感じてしまいました。オリンピックは選手の為に存在するものであって欲しいと強く思いました。

選ばれて出たいと言う選手の気持ちもあれば、選ばれたのに国の意向で出られなかったモスクワ五輪の日本代表選手たちのようなケースもあります。また、戦争で出場が危ぶまれる国の選手たちもいます。

かつて1984年のロサンゼルス五輪の時に、中東のレバノンから80時間をかけてやってきた選手達に話を聞いたことがあります。

彼等は戦火の中,どうしてもオリンピックに出たいと、地下に走れる80メートルほどの走路を作り、そこでトレーニングを続けきたといいます。
「戦争の渦中にある私たちですが、みんな同じ人間です。食事をしたり,眠ったりするのと同じようにスポーツをしたいのです。

そして、オリンピックに出ることでレバノンに我々のような人間がいると言うことを知って欲しいのです」と答えてくれたのです。

実は先日、友人からこんなメールをもらいました。
もし良かったら、ご協力ください。

私は元気です。先週の今ごろはアンゴラにおりました。
とても緑が多く自然環境に恵まれた国ですが、まだまだ戦争が続いているところもあり、世界でまだ最も地雷が多く埋められている国だそうで、(地雷撤去しているのに、その横からまた埋められているそうです)街行く人に、手足のない人を多くみました。
国際社会から忘れられたような地域なのか、電話もファックスもあまり通じないせいか〔電話回線が少ない)不自然なくらいに地雷による被害を受けている人を目の当たりにしました。それは、今まで行った、カンボジア、ボスニアなどの国よりも多かったです(それが、当たり前の事とは思ってはいけないとおもいました)。

忘れられた地域:
としては、東チモールもあげられると思います。
わたしが、日本に来る東チモールからの政治犯のボランティア通訳をしたのは10年以上前。そのころは誰も東チモールの事など聞こうともしてくれませんでした。
しかし、一生懸命闘っている人はいました。去年、内戦が勃発して、ニュ‐スで毎日のように取り上げられましたが、今では、知りたくても、なかなか東チモールの情報は入ってきません。また、知ろうともしていないのかもしれません。
こうして、また、忘れられた地域となり、そこに住む民は苦しい日々を過ごすのではないかと思います。

そんな地域がありすぎる中、出来る事には関わっていきたいと思う毎日ですが、たまたま、私がスポーツ界での通訳が多いことと、東チモールがシドニーオリンピックに参加できることになったので、出来る範囲でのお手伝いをさせていただければ・・・・と思うようになりました。
また、それを友人に相談したところ、日本サイドで協力してくださる方、東チモールで協力してくださる方が次から次へと増えているため、私の友人にもメール等を通して、とりあえず連絡させていただくことにしました(参加種目は陸上とボクシングでまだ選手が決まっていないそうです)。

何も出来なくてもかまいません。でも、東チモールや色々な地域で大変な思いをしている方のことを少しでも想い、祈ってもらえればと思うのです。
・・・嬉しい事に、希望のない毎日、オリンピックに参加する事が決まると、スポーツ好きのチモール人はオリンピックをとても楽しみにしているようです。
また、街でジョギングをする人が増えたそうです。・・・もちろん、はだしだったりするそうですが。

さて、具体的に私達が何をするかということなのですが、もし、使わないTシャツ、スポーツウェア、靴(特に運動靴)があれば下記のところに送って欲しいのです(日本のNGOに送ることにした理由としては、国連のオリンピック担当の方に送っても良いのですが、このNGO関係の方が、コモロという街のサレジオ学院でオリンピックに出場する選手養成、派遣にあたっているMR.Lazaro C . M RIBEIRO氏に直接届けてくださると申し出てくださったので、色々検討した結果、この方法が一番物品などの行方もはっきりするので良いと思われたからです。)。

ADRA(アドラ)−日本政府からも援助を受けている
NGO(non governmentalorganisation)
ADRA JAPAN EAST TIMOR c/o Mr. IzumiyaP.O Box 184DILI EAST TIMOR
もしくは、量が少ない場合などはメールで教えてください。
私のほうから一括して送ります。
その際、無理のない形で(Tシャツ1枚につき送料として500円程度)
送料を頂ければ助かります。もちろん、そのような気持がなければかまいません。
物品の寄付のみで、本当に感謝いたします。
また、寄付も受け付けています。(物品の送料、選手の遠征費などにつかわれます)
寄付の送金先は下記のとおりです。

アカラぺ共同体基金 代表 船橋 栄
郵便振替 00270−0−68970
富士銀行 四谷支店(普通) 241−1644639

このアイデアが浮かんだのが今年の春の琵琶湖マラソンのころで、そのマラソンの優勝者、スペインのフィス選手(世界選手権、ヨーロッパチャンピオン)からは、支援の為にご自分が使っていた靴を1足頂きました。
また、エチオピアのロバさん(アトランタ五輪のマラソンゴールドメダリスト)からも、「応援します」とのメセージをいただきました。谷川真理さんからも、スポーツバッグなど、今度五輪にマラソンで参加する川嶋選手や、100KMレール選手権で海外で優勝をされた砂田選手からは、相談したところ早急におやさしい協力の意思を頂きました

もし,宜しかったら,ご協力ください。
メールでのお問い合わせは
mailto:sakae.f [sakae.f@attglobal.net]こちらにお願い致します

 
スポーツ古今東西
 
モスクワ大会に始まり、ロス、ソウル、さらには冬の大会も経験し、シドニー大会がなんとオリンピック取材10回目になる宮嶋泰子アナウンサー。取材ではその選手の持っている「根」を掘り起こそうと歳甲斐もなく?大声を張り上げて走り回り、スポーツを縦から見たり横から見たりと大忙し!他とは一味違うスポーツ企画をこのコーナーでぜひお楽しみください。
 
 
    
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