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11月16日 『文具券』が、なくなるワケ!


全国1万店以上で、
鉛筆やペン、ノートや消しゴムなど文房具の購入に使える『文具券』。
来年1月以降、廃止されることになりました。

そもそも『文具券』って、皆さんご存知でしょうか?


引き出しの中に眠っていませんか?


ちなみに私は知りませんでした…。
渋谷で、高校生から70代の方まで20人ほどに「知っていますか」と聞いたところ、
見たこともないという高校生、
小学生の頃に入学祝でもらってからお財布に入ったままの大学生、
交番に遺失物を届けたお礼に子供がもらったというお母さん、
ずっと昔は見たけれど最近は見ないわという年配の方、様々でした。

図書券ほど浸透してはいないものの、
一定の割合で利用されてきたようです。

それが、突然の廃止宣言。
報告から廃止まで2ヶ月を切っています。
各文具店で、ポスターを作るなどの注意喚起をしていますが、
全国に42億円分あると言われている文具券、
果たして、終了するという情報が周知されるのでしょうか…。


文具店には告知のポスターが。


取材で訪れた老舗文具店。三田で80年続いています。
94才のおばあちゃんは、こんなことを言っていました。
「この辺りはね、昔は学校がたくさんあって、子供たちが遊びに来ていたんですよ。
でも学校が統廃合でなくなっていったでしょ。
今はあんまり来ないわね。寂しいですね。」
おばあちゃんの話から、
文具券が廃止される背景と、文具屋さんを取り巻く状況が見えてきました。

文房具の種類は、80年前に比べて格段に増えています。
でも文房具を買う人たちは、少子化で減少。
大量購入してくれるはずの事業体などは、
インターネットや大手文房具店を通じて購入するようになり、
小売店を取り巻く環境は、年々悪化、客も減っているそうです。
「一日の売り上げは、恥ずかしくて言えません」
そんな言葉が印象的でした。
小売店自体の減少で、文具券を扱うお店も少なくなっているそうです。
もう役割を終えた−それが文具券廃止のワケ。

でも、日本の文房具は優れていて、性能がいいんですよね!
私も、訪れた老舗文具店で、消せるペンを購入してしまいました。
ちなみに文具店の94才のおばあちゃん、
2月に骨折してしまったものの、お医者さんが治してくれたそうで、
「リハビリよ」と言いながら、ニコニコ受付に立っていらっしゃいました。
おばあちゃんに元気をもらいに、
また、この文具店に行ってしまうかもしれません。

ちなみに、音楽ギフトカードの払い戻しも今月までって…
ご存知でしたか?!


こちらは今日(15日火曜)放送予定の現直より。建設中の東京スカイツリー
   
 
    
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