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10月13日 『きのこ』=食べ物?それとも未知の生物?


今回の『現場直行』は、秋の味覚キノコ狩りです。
いかにも楽しそうに聞こえますが、
キノコと言えば、最近、
毒キノコを食用キノコと間違えて販売してしまう問題が多発。
東京墨田区や長野では、
『ニガクリタケ』という毒キノコを食用キノコと間違えて売り出してしまい、
購入した人が、まだ見つかっていません…。
今日のブログを読んで心当たりのある方、絶対に食べちゃダメですよ〜。

さて、私たちがキノコ狩りに向かった先は、
埼玉県上尾市の『さいたま水上公園』
住宅街から近いこの公園、ちょっと探しただけで、キノコの山!


こんなにいっぱい採れました。真ん中のは、木です。


遊歩道から両脇の草むらを探すと…
おっ、地面に焼きたてのパン!?


と思ったらキノコでした。ノウタケの仲間だそう。


触ると、本当にパンのようにふかふか。
割ってみると…


中身もまたふっかふか。マシュマロのよう。
まだまだありますよ〜。


オニタケの仲間

これは…なんだろう。


そして、ついに発見しました。
話題の毒キノコ、ニガクリタケ!!

 


よくよく見ると、あちこちの木の根元に、たくさん生えていました。
ニガクリタケは、
食べられるクリタケに色も形もよく似ているそうですが、
裏側から見た時に、
カサの縁の部分が硫黄のような色をしているほか、
口に含むと苦味があるそうです。
(決して飲み込んではいけません!最悪の場合は死に至ります。)
中には、少ない種類ですが、触っただけで害のあるものもあるそうですからご注意を。

ところで、キノコの解説をしていただいた吉永さん。ステキな方でした。


私が手に持っているのはテングタケの仲間。かわいい形なのに毒キノコだそう。


もとは高校の生物の先生。
キノコに夢中になっているわけを教えてくださいました。
「草を指差して、『この草は食べられますか?』と聞く人はいないけど、
キノコを指差して、『これは食べられますか?』とは、よく聞かれます。
つまり、キノコが食べ物として見られているということなんです。
だから食中毒が繰り返されてしまうのだと思います。
食べ物としてだけでなく生物として見てほしい。」
さらに、目から鱗のこんなことも。
先生「菌類がいないと、木は生きていけないんですよ。」
松尾「えっ!そうなんですか?!」
先生「根毛だけだと養分が不足してしまうんです。
そこに菌糸が絡み付くことで、養分を分け与えているんですよ。」
高校の教科書では、菌類の部分が抜け落ちていて、
その大切さを教えられなかったことを後悔しているそうです。

研究があまり進んでおらず、
今も何種類あるのか定かでない、未知の生物、キノコ。
もっとその生態が分かっていくといいですよね。
…と言いながら、キノコ鍋が食べたくなってきました…。


銀杏もなっていました。銀杏入りの茶碗蒸し、美味しいですよね〜
   
 
    
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