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身長
165cm
出身地
東京都
出身校
豊島岡女子学園高等学校→
慶応義塾大学
入社年月日
2008年4月1日
星座
射手座

2018/11/13  保護動物ってどういうもの?

先日、ファッション雑誌「InRed」の取材を受けました!
「保護犬・保護猫と暮らしています~ペットのいる心地よい生活」というコーナーで、わが家の愛犬「あんこ」との生活についてお話しています。


「InRed」12月号に載っています!

アナウンサーカレンダーのインスタグラム(https://www.instagram.com/anno_calendar/) では書いたことがありましたが、あんこは元「保護犬」です。
去年の夏、7歳のあんこは動物保護団体からわが家にやってきました。今は9歳になっています。
保護犬なのに誕生日が明確にわかっているのは珍しいのですが、その理由は、あんこがブリーダーのところにいたから。ブリーダーのところで、繁殖犬として、何度か出産を経験してきたようです。
(そのせいか、適正体重なのにお腹の肉……というか皮が余っていて、びよーんと伸びます笑)
体に負担がかかる年齢になったため、繁殖犬を引退して、家庭犬として生きるべく保護団体に引き取られました。その後、里親を探す譲渡会で私が一目ぼれして、うちにやってくることになったのです。

保護動物というと、「だいたい、おとななんでしょ?」「懐かないんじゃ?」「病気を持っていたりするのでは……」という疑問がある人も多いかもしれません。

まず、おとなかどうか。

生まれたばかりで保護される場合もあれば、すでに高齢の場合もあります。ちなみに、あんこはうちに来たときすでにシニアに足を突っ込んでいる年齢でしたが、今でも元気いっぱいです。でも日中はだいたい寝ているので、留守番も問題なくできる「いいおとな」です。その点からも、私はむしろ、まだまだ手のかかる赤ちゃん犬ではなく、成犬を探していました。赤ちゃんのうちから世話をしていくのも魅力ですし、おっとりしたシニア犬とゆっくり流れる時間を楽しむのも、それはそれで魅力的ですよね。

そして、懐かないのではないか?について

もちろん、虐待して捨てられて、心に傷を負ってしまい、人間に心を開かなくなっている子もいます。そういう場合は、愛情を持って根気よく接して、少しずつ絆を強めていくしかありません。一方で、我が家のあんこは初めて会ったときからしっぽフリフリ、ぐいぐい膝の上に乗ってきました(笑)赤ちゃんから飼っても、性格によってなかなか懐いてくれない子もいます。でも、きちんと愛情を持って世話をしていけば、いつかは思いが届くはずです。

最後に、病気を持っているのでは?という疑問。

多くの保護団体では、病気の有無など健康状態を調べて、必要な治療があれば行ってから、里親探しを始めます。長期的に付き合っていく病気がある場合も、情報も開示しています。あんこは目立った病気はなかったものの、歯が一部悪くなっていたので抜歯されていました。今でも歯磨きをして、これ以上歯を失わないように気を付けています。余命が短いとわかっている犬を、穏やかな余生を過ごさせてあげたいからと引き取る人もいますし、病気も含めてその動物の個性だと思うかどうかは人それぞれ……ですね。

保護犬であることで、確かに、あんこの過去のことはわかりません。
車から人が乗り降りするのにものすごく興味を持つのは、ブリーダーのところで人や犬の動きを見ていたからなのかもしれません。小さな子どもや赤ちゃんが好きなのも、昔いた環境で、身近にいたからかもしれません。
でも、どんな半生を送ってきたのかな、と想像するのも、楽しみのひとつ。
そして、これからの人生(犬生?)は、家庭犬として自分のために生きていいんだよ、少しでも長くいっしょに過ごそうね、注がれる愛情を思う存分ひとり占めしてね!と思っています。
保護動物だからこその魅力は、たくさんあると思っています。

動物と暮らしたいと思ったときに、そんな人を待っている子が、どこかにいるかもしれません。保護動物を引き取るという選択肢が、もっともっと一般的になりますように!