「産休・育休のご挨拶」
萩野志保子の「おはぎ帖」　第２０回(auヘッドライン/ニュースEX[テレ朝プラス]　2014.5.26配信号)

こんにちは。
テレビ朝日アナウンサーの萩野志保子です。
昨年の４月より始めさせていただいた「おはぎ帖」も２０回目、
これまで読んでくださったみなさま、ありがとうございます。
産休に伴い、今回の「おはぎ帖」がさいごとなりました。
テレビ朝日アナウンサーチームの連載は、
村上祐子アナウンサーの「祐子抄」、
加藤真輝子アナウンサーの「かとまき流」はこれまで通り。
そして、「グッド！モーニング」でおなじみ☆松尾由美子アナウンサーと、
今回の写真も撮影してくれた、
アナウンス部が誇るフォトグラファーでもある矢島悠子アナウンサーが加わります！
楽しみになさっていてくださいね＾＾

入社から１８年目を迎えた今年。
こうして、初めての長いお休みをいただくことになりました。
１７年間、アナウンサーとして仕事をする日々がすっかり日常になっていたので、
これからどんな風に過ごしてゆくのか。
未知すぎて、自分自身でもまだまだぴんときていないところもあったりします。
とはいえ、日々むくむくと大きくなるおなかと、
その中で動きのダイナミックさを増してゆくこども。
出産が近づいているのだなあとドキドキしつつ、
仕事をしながらではなかなか難しかった準備をしたりと、
これまたせわしない日々を迎えそうです。
もうお子さんが大学生だったり成人されているような、母としての大先輩が職場にもいらっしゃるので、いろいろお声をかけてくださったりするのですが、
そうした大先輩のお話を聞けば聞くほど、
出産子育てのための期間をいただけるありがたみを実感します。

ありがたみといえば先日、
番組「ちい散歩」のスタッフみんなが、
久しぶりに集まってランチ会を開いてくれました。
「ちい散歩」のナレーションをさせていただいていた6年間。
「ドラえもん」の声優オーディションで出木杉くんの役に決まり、声優の仕事を始めていた時期とも重なり、
わたしにとって、「声仕事」というものを体感してゆく転機のときでもありました。
それは、映像で起きていることを第3者の立ち位置から説明してゆくような従来のナレーションとは違い、
地井さんのお散歩についてゆく、ものでした。
無邪気に、と同時に思いやりに満ちた地井さんの、わんぱくで優しいお散歩。
そんな地井さんについてゆき、
ときには後ろから声をかけさせてもらったり。
「母のような視線、目線」というプロデューサーの言葉も、
マイクに向かう際、潜在的に影響していたような気がします。
声の振動が伝わる「糸電話」で話すような意識が生まれたのも、
「ちい散歩」を通してでした。
本当に大好きな仕事でした。

地井さんとのお別れから２年。
地井さんの３回忌を前に、みんなで地井さんの思い出を語りあいました。
地井さんのお人柄の素晴らしさは、私などが言うまでもありませんが、
スタッフも、つくづく優しくまっすぐな人たちの集まりで。
改めて、その思いの結晶の番組であったのだなあと実感しました。

ほかにも、
今までなかなか機会を持てなかった後輩アナウンサーがランチに誘ってくれたり、
ご無沙汰してしまっていた他部署の先輩が声をかけてくれたりして、
つくづくありがたいのと同時に、
自分をふりかえると、
自分はこういうことができていなかったなあと、反省してしまいます。
今まで、無自覚で至らなかったことが多々あったのだろうなあと思うと、
いたたまれない気持ちも。
いい歳して、ほんと、駄目ですね。
子育てとはいうものの、私も成長したいところです。

新たな日々に全力で向き合って、
またアナウンサーとして戻ってきたいと思っております。
みなさまもお元気で！
笑顔が少しでも多い毎日になりますように。
これからも、よろしくお願いします＾＾

(「おはぎ帖」auヘッドライン/ニュースEX[テレ朝プラス]　2014.5.26配信号)