成田からシンガポールまで7時間。 シンガポールからヨハネスブルクまで11時間。 さらに日本代表のキャンプ地となるジョージまでは2時間。 飛行機に乗っている時間だけで20時間。 アフリカ大陸の南の果てまで、ついにやってきました。 赤茶けた大地をオレンジ色の太陽が照らす中、小型飛行機に揺られていました。 ジョージに到着するという機内放送が流れると、窓の外には、緑の絨毯が広がっていました。 「あれ、さっきまで、赤茶けた色だったのに・・。」 アフリカの大地はカメレオンのように衣を変えていきます。 緑の絨毯の中にはゴルフコースや、日本代表が練習するグランドもありました。 白茶のビーチにインド洋の大波が打ち寄せる海岸線にも心を奪われました。 上空から見るジョージの町並みは、「絶景」そのものでした。
岡田監督がジョージをキャンプ地に選んだ理由は主に以下の3つになります。 @ 疲労の回復が早い低地であること。 A 空港まで車で10分、そして空港から各会場まではチャーター機でいずれも2時間以内でいけること。 B 治安の良さ。
納得の理由です。
さらに、私が感じたジョージの魅力は、「人々の温かさ」です。 街中で、レストランで、スタジアムで、折に触れてジョージの人々の温かさを感じます。
南アフリカ=治安の悪い国という認識、先入観は、ここジョージでは全て否定されます。 我々が宿泊しているホテルの従業員の方がこんなことを言っていました。
「ジョージは南アフリカであり、南アフリカでないんだよ。」
明日、私は悪名高い「ヨハネスブルク」に移動します。 そこで、あらためてこの「実に奥深い言葉」の意味を考えたいと思いました。