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5月27日 「敵に塩を送る」ピム・ファーベークの助言

その言葉は、とても重い意味を持つと感じました。
2月11日に横浜で行われたW杯最終予選「日本対オーストラリア」。
その前日記者会見で、オーストラリア代表監督であるピム・ファーベークは、
日本とオーストラリア、両国の本大会進出の可能性について、
このように答えました。
「明日の試合は負けるつもりはないが、
こちらはまだ負けても大丈夫というシチュエーションにある。
逆に、日本の方が負けたら大きな問題になるのでは、
というプレッシャーがあるのではないか。
負けると言っているわけではないが、
われわれはまだホームゲームが3試合残っている。
もちろん、日本戦では勝ち点3を獲得するため、勝つためにすべてを尽くす。
日本はまだウズベキスタンとのアウェイ戦が残っていて、
それがW杯に出られるか、出られないかという試合になるかもしれない。
われわれもウズベキスタンとタフなゲームを戦ったが、
日本の方がプレッシャーを感じているのではないか。」
ピム監督の、この発言を捉えなおすと、
「日本が6月6日に経験する、アウェイでのウズベキスタン戦は
タフなゲームになるだろうという予測」
そして、その予測は2008年9月10日ウズベキスタンで
過酷なゲームを経験した体験から来ているのは間違いありません。
オーストラリアは昨年9月10日にウズベキスタン相手に1対0で辛勝しました。
そして、その試合直後のピム監督は
「我々は勝利を収めたが、ウズベキスタンを過少評価してはならない。」
とコメントを残しています。
2月11日の時点で、ピム監督は日本にとって、
6月6日のアウェイでのウズベキスタン戦が大きな山場になることを予見し、
そして、その戦いはとてもタフなゲームになると指摘しているわけです。

6月6日、アウェイでのウズベキスタン戦。
楽観ムードに包まれる日本において、
もう一度思い出す必要があるのは、
このオーストラリア代表監督の「助言」だと感じました。

2008年10月15日、ホームでの戦いは1対1の同点引き分けでした。
決して楽な戦いではありません。
まだ、何も決まっていません。

6月6日、アウェイでの絶対に負けられない戦い、全力で応援しましょう。
 
 
    
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