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6月9日 実況ヤングライオン

「ヤングライオン」という言葉があります。
新日本プロレスは「キング・オブ・スポーツ」を掲げています。
幾多あるスポーツの中で、プロレスこそ、キングであると自負しているのです。
だからこそ、団体のキャラクターとして百獣の王である「獅子」を用いています。
ですから、プロレスにおいて、「ヤングライオン」とは、
「新日本プロレスの若手」を指し示す言葉として使われています。
そして、「ワールドプロレスリング」にも、また「ヤングライオン」が存在します。
入社3年目の同期タッグ、大西洋平アナウンサーと野上慎平アナウンサーです。

二人の話を信じるならば、
二人とも仕事の優先順位の一番上に「プロレス」がくるほどのプロレス好きです。
「切磋琢磨」という言葉を超え、良い意味で「刺激的な潰し合い」を繰り広げながら、
着実にプロレス実況アナウンサーとしての道程を歩んでいます。
二人のタイプは全く異なります。
大西アナは、見た目同様、冷静沈着、的確な実況が持ち味です。
野上アナは、見た目同様、過激で後先を考えない突破力が持ち味です。
それぞれの持ち味を存分に発揮しながら、
新日本プロレスの魅力を視聴者の皆様に伝えようと悪戦奮闘しています。


冷静沈着が持ち味の大西アナ


突破力が持ち味の野上アナ

そして、その二人に運命の一戦が訪れようとしています。
6月20日大阪府立。
この大会では
メインのIWGPタイトルマッチ「王者中西学対挑戦者棚橋弘至」をはじめ、
注目カードが組まれています。
そして、その6月20日大阪府立に向けて、野上アナが仕掛けました。
6月20日には、新日本とノアの団体対抗戦が組まれています。
野上アナはここで勝負に出ました。
新日本期待のヤングライオン岡田かずちか選手が、
ノアのエース候補潮崎豪選手と闘う注目のカードを、
自分に実況させて欲しいと名乗り出たのです。

野上アナが番組プロデューサーに申し出た内容はこうです。
「自分は、古澤さんや吉野さんのように上手く実況することはできません。しかし、古澤さんや吉野さんより、岡田かずちか選手の気持ちはわかります。」

ちなみに、同期の大西アナはこの日はレギュラー番組とバッティングしているため、ワールドプロレスリングには、無念の欠場となっています。

「同期のライバル、大西のいない大阪」
「自分と同じ境遇である、ヤングライオン岡田の正念場の対抗戦」
ここで勝負をかけなければ、実況ストロングスタイルの看板は掲げられない。
野上アナの想いが、行動に繋がったのだと推察されます。
まだ現時点で、
野上アナが「岡田かずちか対潮崎豪」の試合を担当することは決まっていません。
この結末は、野上アナの次回のコラムで語られることと思います。

野上アナの運命は如何に?
大西アナの巻き返しはあるのか?
古澤アナ、吉野の「後輩潰し」はあるのか?
ワールドプロレスリングのヤングライオン戦線も
良い意味で盛り上がってきています。


実況ヤングライオンの戦場:放送席
 
 
    
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