前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー
 
 
4月3日 4月5日両国国技館

アスリートの祭典、五輪にはヒーローになれるチャンスがあります。
ただ、誰もがヒーローになれるわけではありません。
トップアスリートの中の、一握りの人間に、そのチャンスは与えられます。
そして、カート・アングルはそのチャンスを確かに掴み取りました。
1996年アトランタ五輪。
カート・アングルは大会直前に首に大怪我をして、出場も危ぶまれていました。
アメリカではお家芸と言われるほど人気の高いアマチュアレスリング。
しかも、カート・アングルは花形種目の100キロ級にエントリーしていました。
ある意味、「金メダル」獲得を義務付けられていた中で、
満足に動くことができないほどの
大きなダメージを背負うことになったカート・アングル。

地元アメリカで開かれる五輪。
お家芸のレスリング。
首の大怪我。
ヒーロー誕生のための条件は整いました。

そして、カート・アングルはゴールドメダリストになりました。
アメリカンヒーローの誕生です。

そのカート・アングルが、「IWGP」をかけて、
大和の国の王者、棚橋弘至と闘います。
棚橋にとっても日本のエースから世界のエースに駆け上がるための
正念場の闘い。
棚橋はレスリングの実績では足元にも及びません。
デビューしてからも苦難の連続。一時は表舞台から消えた時期もありました。
ただ、やるべきことをやるという「努力」を怠ることはありませんでした。
棚橋は言わば、名も無き男たちの努力の結晶体です。
棚橋もまた、「新日本プロレス」という夢の舞台で、
ジャパニーズドリームを掴みました。

アメリカンドリームの体現者カート・アングル。
ジャニーズドリームの体現者棚橋弘至。
IWGPはどちらに微笑むのか?

4月5日両国国技館、まだチケットはあります。
是非、歴史的な闘いを見に来て下さい。


IWGP王者 棚橋
 
 
    
前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー