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5月2日   ワールドプロレスリング実況四銃士の闘魂コラム#114
〜越中詩郎の武士の一分〜

今回は先日、大阪で行われた
IWGPタッグ選手権試合を振り返ります。
4月13日のIWGPタッグ選手権
「ジャイアント・バーナード、トラヴィス・トムコ組 対  天山広吉、越中詩郎組」の一戦は、私の予想をはるかに超えた闘いのワンダーランドとなりました。

今回の試合を実況するまえに私は大いに悩みました。
その悩みの種とは、
「侍・越中詩郎の武士の一分とは何か?」
という命題についてです。

48歳にして掴んだIWGPへの挑戦権。
燃える男、越中が燃えないわけがありません。
ただ、相手は共に198cmのジャイアント・バーナードとトラヴィス・トムコ。
戦慄のツインタワー相手に、
48歳の越中が特攻精神で真っ向勝負を挑めば、
身体は悲鳴を上げ、砕け散ってしまうのではないか?
かといって、越中が「反則」や「GBHの介入」など、
ヒール殺法を前面に出しながら闘うのは
侍の流儀に反するやり方になってしまいます。

つまり、真っ向勝負は危険すぎる。
しかし、姑息な戦法は越中詩郎の武士の一分が許さない。
私はキャリア28年を誇る越中が、どんな闘い方で挑むのか?
楽しみでもあり、不安でもありました。
そして、蓋を開けて見れば、私の悩みは杞憂に終わりました。
おしり一筋28年、言葉よりお尻で語る男、
越中詩郎は真っ向勝負を挑みました。
世界で一番硬いお尻を持つ越中は、
プロレス界の無形文化財に登録されるという噂もある、
「ヒップアタック」を武器に戦慄のツインタワータッグに
見事、特攻攻撃を仕掛けてたのです。
そして、散りました。

「侍・越中詩郎の武士の一分」、
じっくりと堪能させて頂きました。


世界で一番硬いお尻を持つ男!!
 
 
    
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