
Reported by 吉野真治
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7月17日に札幌・月寒で行われた「IWGP王座決定トーナメント」。
この興行には「新日本プロレス」の意地が詰まっていました。
言い換えれば、札幌で起きた確かな胎動。
近い将来、「新日本プロレス」を振り返って、
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ターニングポイントとなるであろう興行であったことは間違いありません。
ブロック・レスナーの突然のキャンセル。
舐められた新日本。
結果的にファンを裏切ってしまった、新日本のフロント。
誰にぶつけていいのかわからない怒りを抱きながらも、
現場で必死に闘うレスラー。
とりわけ、7月17日に向けて、全身全霊を賭けて闘ってきた、
棚橋弘至の胸中は屈辱感と怒りで満ち溢れていました。
それら、全てのマイナス要素を丸ごと飲み込んで出てきたのが、
7月17日札幌・月寒グリーンドームで繰り広げられた
「IWGP王座決定トーナメント」
久しぶりに、目頭が熱くなりました。
ここから、「新日本プロレス」の逆襲が始まります。
さあ、次はG1クライマックス!! |

新日本プロレス新時代の夜明けがそこに。
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Reported by
古澤 琢
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7・17 札幌前代未聞の事態が新日本を襲った。
「IWGP王者レスナーが直前で来日せずベルト剥奪へ」
契約問題でトラブルが発生し、
レスナーが来日不可能になった。
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その日、決まっていた防衛戦にチャンピオンの姿はなかった。
ここ数年、たびたびトラブルに見舞われていた新日本。
その度に「新日本は大丈夫か?」
「プロレスの灯は消えてしまうのか?」と
ファン、関係者、マスコミにささやかれた。
そこに今回の「王者レスナーがドタキャン」である。
いくら「契約問題でトラブルが発生しビザ取得できず」
と発表されていても
「新日本はここまでナメラレテイルノカ」
そう思ったファンも多かったことだろう。
しかし、今回の新日本の対応は素早かった。
レスナーの王座を剥奪し、故・橋本真也が愛した
2代目IWGPベルトを復活させたのだ(レスナーのベルトは3代目)。
その上で、挑戦する予定だった棚橋弘至を含めた6人の選手による
ワンデイトーナメント、IWGP王座決定戦を開催したのだ。 |

新日本の意地を見せたトーナメント |
会場となった札幌・月寒グリーンドームはその日、
新日本の歴史に新たな一歩を刻んだ。
「新日本の反撃の狼煙(のろし)」
「プロレスの逆襲」
後になんと呼ばれるのだろう。
下降線をたどっていた新日本が底を打って
上昇カーブに変わる転換点のあの日を。
いつもと何が違っていたのか。
選手の眼?肉体のきしみ?
「負けてたまるか」「喰われてたまるか」という
ギラギラとした闘志?
いつの間にか観客も、我々も引き込まれていた。
そしてあの場にいた誰もが思ったはずだ。
「プロレスは負けない」
「新日本は負けない」
逆境をバネに飛び上がる。
これがあるからプロレスはやめられないのだ。 |

今や死語。「打倒・世界標準」 |