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9月7日 2005・G1のMVPは

「G1出場レスラーには負けたくないんです。」

今年のG1は11日間、8大会に及ぶ過酷な闘い。
G1出場選手は地獄のような闘いを生き抜くわけですが、実は、G1に出場して
いない選手も生き地獄を体感しているのです。
今年のG1は16名の出場選手がリーグ戦で総当りする方式で決勝進出者を
決めていました。
ですから、ひとつの大会につき、シングルマッチが8試合組まれるわけです。
通常の新日本プロレスの興行は9試合から10試合程度なので、G1だけだとカード
が物足りないことになります。
そこで、必ずG1の興行では「新日本伝統の第一試合」と言われる若手同士の
闘いが組まれます。

今年は、その「新日本伝統の第一試合」が本当に素晴らしい闘いでした。
冒頭の言葉は後藤洋央紀が決意を搾り出すように答えてくれた言葉です。
後藤洋央紀、山本尚史、長尾浩志、安沢明也、裕次郎、この5人が織り成す
闘いの万華鏡。
気迫と気合いを前面にだした闘い。
技じゃない、大事なのは闘う気持ち。
5人のG1にかける想いがヒシヒシと伝わってきました。
深夜にまで及ぶ雑用をしっかりこなしながら、誰よりも早く会場に入り、
トレーニングに励む姿を見ているだけに、連日のリング上での激闘には、
ただ感心するばかりでした。

5人の若き闘魂戦士達の熱き「第一試合」こそ、今年のG1の最大の収穫だった
のではないかと個人的には思っています。
G1決勝戦の第一試合、「後藤洋央紀対安沢明也」の解説をしていた安田拡了さん
は試合後、こんなコメントを残しています。
「第一試合でこんな試合を繰り広げている限り、新日本プロレスは安泰です。」
開幕・福岡を除き、G1全戦を取材したの私のG1クライマックス2005のMVPは、
間違いなく、5人の闘魂戦士達です。
 
 
    
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