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7月5日   ワールドプロレスリング実況三銃士の闘魂コラム#5
〜西村修に迫る〜


今回は、西村修選手について私見を述べさせて頂きます。
西村修選手と言えば、「無我の伝道師」「戦う哲学者」等、様々な異名を持っています。そこで気になるのが、西村修選手の唱える「無我」とは何か?ということです。

私の実況デビューは、西村修対カレーマンであったのですが、事前に実況資料を作るうえで、「無我ってなんだ?」という疑問が常にありました。
そこで、当日西村選手に突撃取材を敢行しました。

西村選手の無我ポーズ

吉野 「今日実況を担当します、吉野です。宜しくお願いします。」
西村 「こちらこそ宜しくお願いします。」
吉野 「あの〜ズバリなんですが、“無我”って何ですかね?」
西村 「ズバリきましたね〜。でもよく聞いてくれました!!」
「無我とはですね、体制に取りこまれないこと。反権力を貫くこと。権力に対してのアンチテーゼ。例えるなら、90年代の長州力に代表されるパワープロレスに対しての、グラウンド中心のクラシカルなプロレスであり、長州体制下における、西村修なのです。」
吉野 「・・・・・・・・・・」
西村 「もう少し言うならば、欧米の肉食中心の食生活に対して、一切、肉を食べない菜食主義であり、新日本プロレス上野毛道場に対してのカールゴッチ道場であるわけです。」
吉野 「・・・・・???」
西村 「あなたにおきかえて話すと、辻よしなりに対してのあなたなのです。」

今、振り返ると、その日の実況では全く意味のない取材でしたが、私はそれ以来、西村修選手の無我が少しだけ理解できました。
そして、先日の大阪府立、大注目のカード、

[ 西村・天山組 対 安田・天龍組 ]

遅刻・反則・裏切り、数々の悪行を重ねてきた安田忠夫に何度も裏切られながらも救いの手を差しのべてきた西村修選手が、ついに更生し「無我入り」を果たした安田忠夫との対戦を迎えました。

はっきりいって、この戦いには「感動」させられました。
(P.S 西村修選手については、今後も個人的に、厚く、熱くお伝えしていきます。)

 
 
    
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