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身長
177cm
出身地
埼玉県さいたま市
出身校
県立浦和高校→
早稲田大学
入社年月日
1992年4月1日
星座
天秤座

2020/1/10 書籍発売日決定! 山口豊+スーパーJチャンネル土曜取材班

私にとって初の著書の発売日が決まりました。2月13日です。

「再エネ大国 日本」への挑戦
山口豊+スーパーJチャンネル土曜取材班
2月13日発売予定 1,500円+税
全国の書店やamazonなどで販売

販売ページはこちら

 日本には、電力需要の最大約1.8倍の再生可能エネルギー供給力(1.8兆kwh)があると推計されています(環境省2020年1月)。
日本は緯度が低く豊富な日射量に恵まれた太陽光発電の適地です。また日本は世界第3位の地熱資源量がある地熱大国です。さらに、周囲を海に囲まれた海洋国家日本は、2020年から本格導入に向けた動きが始まる洋上風力発電に適した国です。そして、我が国の国土の約7割は森林です。林業の衰退で手入れされていない荒廃した森が全国に多く、木質バイオマス発電の資源が眠っています。そして、雨が多く高い山の多い日本は、水力発電に適した国でもあります。

 太陽、風力、地熱、木質バイオマス、水力など、自然資源の豊富な日本ですが、日本の総発電量に占める再エネの割合は約17%(2018年)で、欧州主要国の半分ほどしかありません。欧州の主要国は再エネの割合が30%を超え、ドイツでは2019年に再エネ比率が46%に達し、初めて化石燃料を上回りました。
アメリカの物理学者エイモリー・ロビンス博士は2014年に、「日本は再生可能エネルギーが主要工業国のなかで最も豊富な国であり、ドイツの9倍もの再エネ資源を保有している」と分析しています。
日本は潜在的な再エネ大国でありながら、その力を十分に発揮できていないのです。

 日本のエネルギー自給率は、2018年度に11.8%と先進国の中では最低レベルで、一次エネルギーのうち85.5%を化石燃料に依存し、そのほとんどは海外からの輸入です。2018年に日本が化石燃料の輸入のために海外に払った代金の総額は約19兆円にも及ぶのです。化石燃料への過度な依存を続ければ、今回のように中東で危機が高まると日本経済に大きな影響が及びます。エネルギー安全保障の観点からも、純国産エネルギーである再エネをさらに普及させることは大切です。しかも、その再エネ資源は自然の豊かな国内の地方に多く眠っていて、再エネを有効活用することは、疲弊した地域を支援することにもつながるのです。

 実は今、高齢化や人口減少などの危機に瀕した地域で、再エネを中心とした静かなエネルギー革命が始まっています。私は日本各地の改革の現場を歩き、この目でその真実を目撃してきました。それは、自然に感謝し共生する持続可能な新しい循環型社会でした。今回出版する本、「『再エネ大国 日本』への挑戦」では、各地の取り組みを詳しくご紹介しています。地域がピンチに追い込まれるなかで、未来を見据え、勇気を持って新しい一歩を踏み出し、周囲を説得し、決して諦めずに困難を乗り越え、大きな成功を遂げた改革者の証言からは、大いなる希望をもらえます!

「『再エネ大国 日本』への挑戦」は、すでに一部ネット通販でも予約できるようになっています。全国の書店に並ぶのは2月13日です。
ぜひ予約してください!