- 177cm
- 埼玉県さいたま市
- 県立浦和高校→
早稲田大学 - 1992年4月1日
- 天秤座
2019/12/25 書籍発売決定 山口豊+スーパーＪチャンネル土曜取材班
この度、初めて本を出版することになりました。タイトルは、「『再エネ大国 日本』への挑戦」です。
新年1月4日には特番も放送します。その内容を少しだけご紹介させていただきます。
アナウンサーになって28年、本を書いたのは初めてです。
私は、これまでずっと全国各地を取材して歩いてきました。そのなかで、最近感じていることがあります。それは、特に地方で過疎化や高齢化が進み、人口減少の影響が大きくなってきているということです。
そして、もう一つ、温暖化の影響です。2018年の西日本豪雨、そして2019年の台風15号、19号による豪雨災害など、これまでに経験したことのない大雨や台風による被害は年々、激しさを増していると肌で感じています。
こうしたなか、今、地方を中心に、その場所に眠っていた自然資源を再生可能エネルギーで蘇らせ、電気に変えてお金を生み、雇用が増え、若い人が戻ってくるという、素晴らし循環を取り戻した地域が現れはじめているのです。
人口が1500人弱という岡山県西粟倉村では、森の資源を活かした様々な取り組みが行われ、これまでにのべ180人を超える若い世代を中心にした移住者が相次ぎ、34社が起業し、15億円もの経済効果を生んでいるのです。村には新しい命も次々に誕生し、こんなカッコいい保育園も登場！
西粟倉村の保育園
西粟倉村の改革の根底にあるのは、地域の自然資源を活かした再生可能エネルギーの地産地消でした。
この西粟倉村をはじめ、各地の自然エネルギーを活かした挑戦の模様を、2020年1月4日のスーパーJチャンネル土曜で、いつもよりも時間を30分拡大して午後5時からの番組内で特集として放送します。ぜひご覧ください。
そして、この西粟倉村の詳しい取材内容や、これまで私が取材してきた自然エネルギーを活かした各地の取り組みを一冊の本にまとめました。
「『再エネ大国 日本』への挑戦」は、山と渓谷社から2020年2月発売予定です。全国の書店やAmazonで購入可能になりますが、詳しい発売日や価格が決まり次第、改めてこちらのサイトでお知らせします。きょうは、その内容を少しだけご紹介します。
☆温泉の熱を活かした地熱バイナリー発電で年間の収入1億円、若者が戻り、海外からの観光客も来た福島・土湯温泉。
土湯温泉バイナリー発電所
☆標高700メートルの岐阜・石徹白（いとしろ）集落を消滅の危機から救った小水力発電。
石徹白水車
などなど、各地に続々と誕生している、自然と共生する循環型社会を徹底取材し、その全容を書籍にまとめました。
日本は、太陽光、風力、水力、地熱、木質バイオマスなど豊かな自然資源に恵まれた『自然エネルギー大国』なのです。環境省によれば、日本全体で、エネルギー需要の最大約1.8倍の再生可能エネルギー供給力（1.8兆kwh）があると推計され、そのエネルギーは特に地方に多く眠っているのです。
再生可能エネルギーを中心とした循環型社会は地域を元気にして人口減少の改善につながり、二酸化炭素を排出しない再エネは温暖化対策となり、再エネの地産地消による分散型社会は台風など災害時の大規模停電から地域を救い、さらには東京一極集中の解消にもなり得るのです。
国連の持続可能な開発目標「SDGs」や、地球温暖化防止のための国際的枠組み「パリ協定」など、環境と経済を巡る世界規模の新しい潮流がより大きくなってくる2020年に、ぜひ、この本をご一読いただければ幸いです。
みなさま、1月4日午後5時からのスーパーJチャンネル土曜の放送とあわせまして、2月に山と渓谷社から発売予定の書籍もどうぞよろしくお願いいたします！
