前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー
 
 
3月20日 実は私、転職経験者なのです…

先日、会社の近くで、就職試験を受けに来た学生さんの姿を目にしました。
毎年恒例の風景なのですが、そんな初々しい姿を見ながら、
そういえば自分は今、入社何年目なのだろうと数えてみました。
すると…、えーっつ、なんとこの4月で入社16年目になるのですね!
いや…月日の経つのは早いものです。
そういえば、アナウンス部のホワイトボードのネームプレートももうすっかり上のほうになってしまいました。

さらに、社会人になってからで数えてみました。
すると、この4月で18年目になるのです!
そうなのです。
実は、私、大学を卒業してから1年半ほど、別の会社に就職していたのです。

私が大学を卒業したのは、1990年、ちょうどバブル経済真っ盛りのころでした。
あのころの大学生は浮かれていました。
就職も超売り手市場で、私も、「大手企業でかっこいいところならどこでもいい!」というような、ほんとに軽いノリで銀行から商社、メーカーまで受けまくりました。
そして内定をいただいた会社が、日本航空だったのです。

正直なところ、当時は、「なんとなく海外を飛び回れそう!スッチーと仲良く慣れそう!!」なんていう甘い気持ちもあり入社したのですが、入って半年くらいしたころでした。「何かが違う!!」と強く感じてしまったのです。

一般的に、会社勤めをした場合に、一日のうちで仕事が占める割合は、睡眠時間を除けば半分以上にはなります。そして男性の場合、定年までの40年近くの人生を、かなりの部分、仕事に割かざるを得ません。
一生のうちでそんなに時間をとられてしまう“仕事”が、本当に今、自分がやっていることでよいのか?

漠然とではありますが、突然そんなことを直感的に思ってしまったのです。
そして自分の好きなこと、得意なことで仕事をしたい、という夢を持ってしまったのです。

そのとき私が目指したのが、アナウンサーでした。
バブル経済に浮かれてはいましたが、私は学生時代からニュースが大好きでした。そして人前でしゃべることもなぜか得意でした。
大学生のとき記念受験で受けた某民放テレビ局でのアナウンサー試験で最終面接まで残っていたことも、自分の中では引っかかっていまいした。

「人生ただ一度!もうこれしかない!」と思いを定め、その時から、当時の勤め先だった日本航空の京都支店で働きながら、週末は東京のアナウンススクールに通い、猛勉強の毎日を送りました。

そして1年後、私を拾ってくれたのがテレビ朝日だったのです。

こんな私ですから、本当にこのアナウンサーという仕事が好きです。
休みが少なくても残業が多くても、あまり気になりません。ほとんど仕事が趣味のような感覚で、中途半端にするのが嫌で、逆に極めたくなってしまうのです。

と、このように、今文章を書いていて、改めて、私はこの仕事にめぐり合えて本当に運が良いと思っています。好きなことを仕事にするということは、とても幸せなことだと思います。

これからも、今、目の前にある仕事をひとつずつ大切に手がけ、情熱と夢を失わずにがんばって行こうと思っています!


   
 
 
    
前の記事を読む 次の記事を読む  

トップ > パーソナルトップ > プロフィールトップ > エッセイバックナンバー