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1月22日 元気の出るニュース!(1)素敵なカフェ!

 
今の時代、普段お伝えしているニュースも、暗いものが実に多いのですが、そんな中でも、とても活き活きと元気に生きている方ってたくさんいらっしゃいますよね。
今回からこのページで、そんな魅力的な方々に実際に会って、その元気のパワーを皆さんにお伝えしていこうと思います。
まず1回目は、「素敵なカフェ」 です!!

東京のオフィス街、赤坂1丁目に、とっても素敵なカフェがあるのをご存知でしょうか。ビジネスマン、キャリアウーマンの多いこの地域は、あのスターバックスコーヒーが周辺に13軒もひしめく、コーヒーショップの大激戦区。
その中心にひときわ輝いているお店があるのです。その名は 「スワン・ベーカリー」  です。

明るく広々とした清潔感あふれる店内は、一見すると、今の最先端を行くおしゃれなもの。実際、この店内でドラマのロケも行われたそうです。
でもこのお店、他とはちょっと違うんです。
実は、従業員26人中15人が、何らかの知的障害を持っている方なのです。

スワンベーカリーは、障害者の社会参加と自立支援を目的に作られたお店です。
でも、このお店では一切、そうした方たちが働いていることを、売り物にはしていません。ここを訪れた人で、このカフェが他とは違うことに気づく人は、まずいないでしょう。それこそがこのお店のこだわりなのです。

「障害者が、健常者に溶け込んで、自然に活き活きと暮らす!」。このカフェの掲げている目標です。

ビジネス街の赤坂という町に、あえて店を開き、健常者と同じようにこの町に通勤し、健常者と同じようにこの店で自然に働く…。
この目標に、店長の増田さんは、非常に大きなやりがいを感じているといいます。

開店して2ヶ月。当初は、失敗も絶えなかったそうですが、障害者の皆さんは、一度仕事を覚えると飲み込みが早く、今や貴重な戦力として、バリバリ働いているそうです。

実際にお店の中を拝見しましたが、皆さんの目は、きらきらと輝いていました。
従業員の一人、古川さんも 「こんなにきれいなお店で、大好きなパンの仕事ができて、毎日生きがいを感じています」 と、しっかりとした口調で答えてくれました。

店長の増田さんは、『これまでハンディーを背負って生きてきたからでしょうか、彼らが最初に店にきた時は、どこか自信がない表情をしていました。でも、好きな仕事をして、自分が社会の中で、必要とされていることの実感が持てたのでしょう。2週間もすると、彼らの表情が活き活きと輝くようになってきたんです。はっきりと変わったんですよ!』 と力強く語ってくれました

ところで、ここのコーヒーとパンは、非常においしいんです。カフェ激戦区の中にあって、予想以上の売り上げを記録し、上々の滑り出しだそうです。

欧米では、障害者が社会の中で活き活きと自然に暮らしている姿をよく目にします。
国連の提唱しているノーマライゼーション 「私たちの社会は、健常者、障害者をはじめ、さまざまな特質をもった人々の集まりであり、その種種の場においても、障害者と健常者がともに存在することがノーマルな状態である」。
この理念をまさに実践しているのがこのカフェなのです。

このカフェにはたくさんの夢が詰まっています。そしてその夢が着実に花開いているようです。

皆さんのお話を伺って、なんだか私まで元気を与えられた思いがしました!!

   
 
 
    
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