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10月12日 知っているようで知らない?事件用語

事件のニュースで耳にする言葉、
伝える私たちはもちろん理解していますが、
見ているみなさんは正確な意味をご存知でしょうか?

似たようなことばでもそれぞれ違う意味を持っています。
今回はその例をご紹介します。

「容疑者」と「被告」
「容疑者」はまだ警察が「犯人だろう」として逮捕して身柄を拘束取り調べをする段階。
「被告」になると「犯人だ」と検察が断定し起訴し裁判にかける段階。
ニュースでは「逮捕された○○容疑者」「起訴された○○被告」とセットで表現します。

「自首」と「出頭」
どちらも犯人が自分から警察に行って「私がやりました」と言うことのように見えますが、具体的には・・・
発生そのものを警察が把握していない事件の犯人が名乗りでる、事件発生を把握しているけれど容疑者を特定していない段階で、名乗り出るのが「自首」。
すでに警察が事件の捜査をしていて、容疑者を特定した中で本人が名乗り出るのが「出頭」です。
ニュースでは事件が発生してから報道することが多いので、自首より出頭が使われることが多いです。

「男」と「男性」
これは重要な意味があります。ご存知のかたも多いでしょうが、「男」「女」と表現していたらその人は事件の容疑者です。例え、任意同行(本人の許可を得て警察が事情を聞くため署に連れて行く)や重要参考人でも、警察が逮捕しなければ「男」とは言えません。
俗っぽい言い方をすれば悪いことをした疑いがある人の代名詞です。

この他にも、
「児童」と表現していたら小学生のこと、
「生徒」は中高生、
「〜ちゃん」は学齢までの子
「君・さん」は小中学生、
高校以上になると男女とも「〜さん」などなど
細かく決まっています。

テレビ朝日ではこうした決まりを元に正確でわかりやすいニュースを心がけています。
ニュースに関して何か疑問、質問がありましたらお知らせくださいね。

   
 
    
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