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12月13日 てら散歩  「東海道五十三次」広重のあの絵の場所を訪ねる


10 箱根



箱根(安藤広重)    
 
恩賜箱根公園 弁天の鼻展望台から

箱根には、ハイキングコースとして旧街道の石畳が残っています。江戸時代の雰囲気ありありです。



箱根旧街道
元箱根まで40分
杉の木によって太陽の光が遮られ暗く、少しヒンヤリ、さらにジメっとしています。
もともと雨や雪が降って旅人が足を滑らせたり、泥だらけになるのを防ぐため、江戸幕府が石畳を整備しましたが、わらじだとそうなんでしょうが、舗装になれた、靴を履いた現代人にはごつごつして歩きにくいですね。

しばしばこけそうになる

石畳の構造について、箱根町教育委員会の案内板には…。


この付近の石畳は江戸時代初期、石畳施設当初の構造を今に伝えています。
石畳は、小石と土とを突き固めた地面の上に、石と石とを組み合わせて並べており、さらに、石畳の横に、縦の排水路を持っています。
また、並木が植わっていた土手も、人工的につくられたものです。

箱根町教育委員会


石畳の構造 説明板

当時も今も険しい山道を登ってきたら一休みしたくなりますが、
ちょうど良い場所に茶屋があります。それが江戸時代初期より代々受け継がれた老舗の「甘酒茶屋」 現在の当主は12代目。



箱根 甘酒茶屋(箱根町畑宿二子山)
 
旅人の疲労回復に…甘酒だったそうです

広重の絵に近いアングルを求めて、向かったのは元箱根 芦ノ湖畔の県立恩賜箱根公園。明治19年完成の函根離宮(皇族の避暑と外国からの賓客のための離宮)跡地。その弁天の鼻展望台から撮影しました。
左側が芦ノ湖、右側が切り立った箱根駒ヶ岳(1356m)、その奥に神山(1438m) 晴れていれば、湖の向こうに富士も臨めるビューポイントです。
冒頭の二枚を見比べると、どうですか?結構近いアングルでしょう?



弁天の鼻展望台にて
 
雲の間から一瞬だけ富士の頂きが…

恩賜箱根公園に隣接して、関所の跡に箱根関所資料館があります。
1619年(元和5年)幕府は江戸の守りを固めるために箱根関所を設けました。資料館には、取り調べの様子を人形で再現したり、通行手形の現物をはじめ約1000点の資料が展示されています。ここでしっかり歴史のお勉強をしました。



箱根関所の再現 
 
広重も見た杉かも?

元箱根には最高で樹齢350年の杉並木もあり、タイムスリップするには充分なエリアです。

   
 
    
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