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11月23日 てら散歩  「東海道五十三次」広重のあの絵の場所を訪ねる


8 大磯



大磯(安藤広重)   
 
化粧坂(大磯町)

神奈川県大磯町の化粧坂(けわいざか)に行けば、広重が描いた当時と同じ様な形の松を見ることができます。
気分はあっという間にタイムスリップ。松の枝振りといい、高さといい、そのまんま。上の左右の画像を見比べてください。



ゆるーいなだらかな勾配 

化粧坂の一里塚。日本橋から16里
(約62.8Km)

広重の絵には雨が降る中を合羽を着た旅人が馬を引いていたり、傘をさして通りを行く人々の姿が見えますが、この絵のタイトルは「虎ケ雨」
「虎」とは何のことか???



歌舞伎の演目にもなっている日本三大仇討ち物語の一つ「曽我物語」に関係しています。 「虎」とは主人公曽我祐成(十郎)の愛人だった鎌倉時代の大磯宿の遊女「虎午前」(または「虎女」)のこと。


祐成が仇を果たした直後に斬り殺され、虎午前はとても悲しみました。
その深い悲しみを、後世の人が死んだ日・ 旧暦5月28日に降る雨に重ね合わせたのです。まあ梅雨時ですから、だいたい毎年雨が降ったことでしょうが…



この日は雨ではなく、晴れ    

大磯宿江戸見附の説明板

広重の絵の左側には、相模湾が見えています。せっかく大磯まで来たのだからと、私もちょっと海まで足を伸ばしました。



大磯港

国道1号の高架の上に夕日が…
   
 
    
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