京浜急行「神奈川駅」から歩いてすぐ、両側にマンションが立ち並ぶ住宅街の坂道が広重の描いた神奈川宿の場所です。
今ここに立ってみると、坂道という共通点しかありません。絵には街道に軒を並べる茶屋、その前で客引きの女が旅人の袖を引いています。左側には海が広がっていて、遠くに帆船、手前に大伝馬船、釣り船が浮かんでいます。遠景は本牧あたりでしょうか?
かつて目の前に広がる青い海は…今、JR、京急の線路が走り横浜駅を中心にしてショッピングビル、デパート、オフィスビルで埋め尽くされています。更に海よりに【みなとみらい地区】があって、絵では帆船が浮かんでいる沖の位置にも今は高層ビルが立ち並んでいます。神奈川湊の様相は180年で全く変わってしまったことがよくわかります。
実は絵を細かく見ると、まさにこの場所が広重が描いた場所であることを証明するものがあります。絵の茶屋の看板に注目!小さくて良くわかりませんから、大きくしてみると…
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