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9月27日 てら散歩  「東海道五十三次」広重のあの絵の場所を訪ねる


2 川崎



川崎(安藤広重)  

現在の六郷橋付近(東京側)


広重の川崎は、六郷川を渡し船が江戸側から川崎宿に向かっている様子。右端に白い富士も見えています。
現在は多摩川(下流は六郷川と呼びますが…)に国道15号 通称第一京浜の六郷橋(写真:私の後方向かって左側)が架かり、
すぐ上流に平行して京浜急行とJR東海道本線の鉄橋が架かっています。



京浜急行の鉄橋

川面が見える撮影ポイントを探して、河川敷のテニスコートの脇を突き進んで行きました。広重は、背の高い木々や宿場の屋根を描いていますが、今、向こう岸に見えるのは背の高いマンションだけです。



富士山の方向にもマンションとオフィスビル群


多摩川土手沿いに六郷の渡し跡の説明板がひっそりと立てられていました。




「六郷の渡し」は、旧東海道における八幡塚村と川崎宿の渡しで、江戸の玄関口の渡し場として、交通上極めて重要であった。
架橋の記録は永禄年間(1558-69)慶長年間(1596-1614)がある。その後貞享5年(1688)洪水により流失してからは、橋をかけず渡船によって交通が行われた。…
明治7年以降、地元八幡塚村篤志家鈴木佐内によって、木橋がかけられ有料で通行させていたが、数次の流失にあった。現在の橋は昭和59年に架橋されたものである。
大田区教育委員会


ちなみに、この日 京浜急行「六郷土手」駅近くの日本そば屋で昼食を。そこの奥さんが【ワイド!スクランブル】を見て下さっているようで、「この近くにお住まいなんですか?」と尋ねてきたので、「いや広重の絵の場所を探しにきました」と答えると、「あら、地元なのにそんな場所があるなんて知らなかった」と言っていました。 そうです。散歩は、知っていると思っている場所でも意外な発見をもたらすものです。散歩っていいもんですよ。さあ散歩に出かけましょう!!(ちい散歩風に)

   
 
    
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