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8月18日 美ら島で神様に出会えたか?

1週間夏休みをいただいたので、沖縄に行ってきました。

この休みの間、私の役割は
ほとんどプールで泳ぐ子供たちの相手&監視だったんですが、
ずーっとだとそれも飽きてしまうので、
ちょっとホテルを離れて素敵な場所を巡ってきました。
今回はそのリポートです。

○人類発祥の地は…自然が輝く美しい島だった!
今帰仁村にある古宇利島は、人類発祥伝説のある小さな島です。


全長1960m、通行無料の橋としては全国で2番目の長さ
古宇利大橋を渡った先が古宇利島

むかしむかし古宇利島に男の子と女の子が住んでいました。
二人は神様が天から降らしてくれる餅を食べながら裸で暮らしていました。
ところが、ある時、二人は「神様が餅を降らしてくれなくなったら…」と考え、
餅を蓄え始めました。
すると、神様は餅を降らすのをやめてしまったのです。
二人は天に餅を降らせてくれるように頼みましたが、願いは聞き入れられませんでした。
それから二人は浜に行って貝を食べて生活することをおぼえました。
そんなある日、二人は海でジュゴンが交尾しているのに出会い、
裸でいることが恥ずかしくなってクバ(ヤシ科の植物)の葉っぱで体を隠すことをおぼえました。
やがて、二人の間に生まれた子供たちが琉球の島々にわたり、
人類が増えていったということです。

※参考 ホームページ“豊かな自然と祭祀の残る神の島 古宇利島”


更に、島内には去年3月に秋篠宮様ご夫妻が安産祈願に訪れた
沖縄の聖地・御嶽(ウタキ)もあります。
ワイド!スクランブル】でも、去年9月6日悠仁さまご出産のニュースを伝えたときに、そのエピソードを紹介しました。


古宇利島の砂浜

エメラルドグリーンからブルーへとグラデーションに光輝く海を目の前に見ながら
熱く焼けた白い砂の浜辺で、
そんな神秘的な言い伝えに思いをめぐらす瞬間でした。

…というのは、ちょっと出来すぎの展開で、
実際には妻と子供とともにヤドカリと遊んでいたんですけどね…


○琉球王国 最高の聖地  世界遺産で感じた空気は?
 
沖縄には神様がまつられている聖地・御嶽(ウタキ)が沢山ありますが、
その中でも最も格式の高い聖地が
南城市(旧島尻郡知念村)にある斎場御嶽(セイファウタキ)です。
2000年に世界遺産にも登録されています。


琉球王国時代、神女で最も位の高い聞得大君(キコエオオキミ)の就任儀式や
国の大切な神事が行われていたそうです。

大きな岩に囲まれた不思議な空間。ここは三庫理(サングーイ)。


光が微妙にさしこむ隙間を通りぬけていくと、
琉球の創世神であるアマミキヨが降臨したという
神の島久高島が正面に見えました。



正面に見える久高島

ここは確かに聖域である空気が漂っていました。
時間の進みがここだけ違うような、なんとも清らかな気持ちになるのは、
予備知識のせいでしょうか?
友人が以前ここを訪れた際、突然ハトが現れ、
自分たちを導くかのように飛んでいったと言っていましたが、
私たちが訪れたときは5歳の娘が「あー神様が見えたー!!」と叫んでいました。
私は「他の人に迷惑だから小さな声でね」と言ったんですが…


○激撮!?「ヤンバルクイナ」が飛んだ瞬間!!

沖縄本島の北部 国頭村を車で走っていると、
このような道路標識がやたらと目に付きました。


つまりヤンバルクイナとび出しに注意です!
天然記念物ヤンバルクイナは、
マングースや野生化した野猫によって捕えられて数が減ってしまっていますが、
交通事故死も無視できない状況のようです。
そこで私も気をつけて運転していました。
そんな時です!車のすぐ右前方を何かが飛んでいます。
「これカラス?いやカラスじゃない!」
人の身長よりもちょっと高いぐらいのところをゆっくりと大きい黒い鳥が
本当にゆっくりと飛んでいるんです。
音は聞こえませんでしたが、
「わさっ…わさっ…わさっ…」と羽を上下にはばたかせていました。
私は速度を緩めて、追尾運転しながら
「ねえ。これ何、何、もしかしてヤンバル!」
と声を発していました。
「ねえ、ねえ、ヤンバルクイナだよ!!ビデオ廻して!廻して!」と息子に言いました。
息子は「もう撮っているよ」と意外に冷静。
続いて「でもヤンバルクイナが飛ぶの?」と疑問を投げかけたのです。
そして私は「ママー カメラー!!」
妻は助手席前の収納のふたをあっちこっち開けてバタバタさせながら、
カメラを取り出しました。

その時、その黒い鳥が木に止まったー!!

すぐに車を停めて、カメラを受け取ってパチリ!それがこの写真です!


こちらのあわてぶりを察して
再び飛び立った瞬間

そうです。大きなコウモリでした。


アップにしてみると…

よく考えてみるとヤンバルクイナは飛べません。
だから、私たちが見たのはヤンバルクイナのはずがありません。
それにしてもこの巨大コウモリは一体なんていうコウモリなんでしょうか?
もしかしたら大変貴重な珍しい種類で、大スクープだったりして…

※今回、車で巡ったルート


 
   
 
    
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