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5月14日 ル・マンの街紹介


6月16・17日に迫ったル・マン24時間レースの公式練習走行が、5月5日に行われました。今回は二回に分けて、ル・マンの街並と練習走行の模様を実況担当の私、田原浩史が、お伝えします。

ル・マンと言えば自動車耐久レースの代名詞のようになっていますが、ル・マンと言うのはパリの西南西200キロのところにある町の名前です。

1923年に「24時間耐久レース」が始まり、今年が70回目の大会になります。
今では世界三大自動車レースになっている歴史ある大会となっていることはご存知のとおりです。

まず、ル・マンの町のシンボルともいえるのが、このサンジュリアン大聖堂です。車検が行われるジャコバン広場の隣に佇んでいます。
この教会はステンドグラスが世界的に有名です。

 

 
 
 
この日は練習走行の前日。大聖堂の前には去年のレースカーで、ベントレーの8号車を筆頭に、クラシックベントレーが8台も集合していました。その中には、なんと1930年のル・マン耐久レースのために作られたという一台も参加していました。72年ぶりにル・マンの地に帰ってきたのでしょう。しかも、走行してきたというのですから、感激です。

 

ル・マンという街は14世紀に出来たといわれています。ちょっと裏通りに入ると石畳の道や城壁があり、中世の面影が今でも残っています。普段はひっそとした空気に包まれている静かな街です。

その教会の裏手にまわってみると、なんと結婚式が始まろうとしていました。
この教会で式を挙げられるのは、ル・マンの町でも大変なお金持ちなのだそうです。

さて、その教会からすぐ近くに、繁華街があります。と言ってももちろんネオンなんてありません。
古きよき時代がそのまま残っているのんびりとした雰囲気です。

中心の広場には、ル・マン24時間のサーッキットのモニュメントがあり、石畳の道には優勝ドライバーの手形が埋め込まれています。そこには、もちろん95年マクラーレンで優勝した関谷正徳さんの手形のちゃんとあります。


すでに街中はレースの雰囲気が盛り上がりつつあります。
お店には、「予選」というポスターが貼られています。また、本屋には壁面を覆うくらいのレースに関するの記事が大きく貼り出されています。

 

 

そして、ある紳士服店はドアにこんなステッカーを貼っていました。



チーム・ヨースのスポンサーとしてレースに参加して優勝したというのです。

まだまだ、街の中にはレースとかかわりの深いお店があります。
こちらはプラモデル屋です。かつて、歴代優勝マシンが飾ってあったのです。移転したら品揃えが少なくなってしまったようです。

 

 

さて、来年ここに来たときには、一体どの優勝マシンが飾ってあるのでしょうか。今年はどんなレースになるのか、それを占う公式練習走行の様子は次回、お伝えします。お楽しみに!

   
 
    
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