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4月19日   ワールドプロレスリング実況四銃士の闘魂コラム#112
〜稔の恋の行方は…〜

先日、テレビ朝日プレゼンルームで
4月13日 大阪府立体育会館で行われるタイトルマッチの
調印式&記者会見がありました。

王者・棚橋弘至 vs 挑戦者・永田裕志のIWGPヘビー級選手権、
王者・稔 vs 田口隆祐のIWGPジュニアヘビー級選手権。
今回の大阪ではさらに邪道、外道組に
望月成晃、神田裕之というDRAGON GATEの2人が、
IJタッグのベルトを奪回するために挑むIJタッグ選手権と、
3月の名古屋大会で新王者となったバーナード、トムコ組が
初の防衛戦として天山と越中、G・B・H 2人の挑戦を受ける
IWGPタッグ選手権も行われることになっています。
つまり、4つの選手権試合、
タイトルマッチが一度に観られるというナイスなプランなのです!

新日本プロレスとしても4月13日は満を持して、
自信を持ってお届けするスペシャルデーです。
近畿圏にお住まいの皆様、見逃す手はありませんぞ!
もちろん、近畿圏外の皆様も!

さて、そんな魅力満載の4月13日 大阪大会で
私が個人的に大注目しているのは
IWGPジュニアヘビー級選手権試合、稔 vs 田口隆祐戦です。

王者・稔は、類まれなセンスと洗練された技の数々で、
過去にも3度 IWGPジュニアヘビー級の王座に輝いています。
3度目の時はヒートというマスクマンとして11度防衛し、
最多防衛記録を打ち立てています。
これが通算4度目の戴冠で、今回が3度目の防衛戦となります。
日頃からIWGPジュニアヘビー級のベルトを
自らの「恋人」と話す稔にとって、
防衛戦はつまり恋人を賭けた決闘なのです。
去年のクリスマス・イヴに後楽園ホールで金本浩二を破って、
およそ1年ぶりに「恋人」を取り戻し、
東京ドームホテルで聖夜を共に過ごしました。
そこで相思相愛であることを再確認したそうです。

2月の両国大会で井上亘の挑戦を受けた際は
「苦悩を突き抜け、歓喜に至れ」
という井上亘のモットーをもじって
「歓喜を突き抜け、苦悩に戻れ」
と恋人を死守。

3月の名古屋大会は、メキシコプロレス「ルチャ・リブレ」の
奥儀を身につけたエル・テハノJr.を迎えて、
メキシコ修行経験のある稔は逆に
「俺がルチャの本当の奥儀を教えてやる。
この試合はHOW TO ルチャ・リブレだ」
と言い放ち、ラ・ケブラータやトペ・コンヒーロといった
ルチャの華麗なる空中技で挑戦者を圧倒してみせました。

人をおちょくることをライフワークとし、
ああ言えばこう言う饒舌で根拠のない自信に満ち溢れた稔は
試合毎に「稔語録」を披露してくれます。
その斜に構えた生き方は実に興味深いものです。
しかし、「恋人」と話すベルトを賭けて戦うリング上では、
ちょっとセンチメンタルな感じも(笑)。
恋は突然、恋は気まぐれ、恋は闘い、恋は偶然、恋は喜び、
恋は切ない、恋は恋…恋はその時々で表情を変えてしまうもの。
稔の胸の内には、常にそうした危機感がある気が…。

今年に入って2度の防衛戦を実況させてもらいましたが、
試合前インタビューでは必ず恋人との関係を聞いてしまいます。
するといつもニコッと微笑んで、ウィットな返答をしてくれます。
今回の大阪では一体どんなことを口にするのでしょうか?
調印式&記者会見では、挑戦者の田口がエル・サムライが立ち上げた
サムライ・ジム門下生としてのベルト挑戦を表明すると、
王者の稔は
「俺は落ち武者ジムの道場破りになる」
と完全に上から目線の大胆発言!
稔らしさ全開でした。
かくして、稔 vs サムライ・ジム(エル・サムライ、田口隆祐、裕次郎)
の抗争も勃発しましたが、
果たして稔とベルトのラブストーリーの行方は…。


IWGPジュニア王者・稔!
   
 
    
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