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12月26日   ワールドプロレスリング実況四銃士の闘魂コラム#96
〜12月10日がやってくる!〜

新日本プロレスで最も権威ある称号「IWGP」。
そのヘビー級(体重100kg以上)のタイトルマッチが
12月10日に行われます。
舞台は愛知県体育館。
王者・棚橋弘至と挑戦者・中邑真輔の顔合わせ。
プロレスファンなら誰もが周知の事実、
大いなる関心事となっているわけですが、
プロレスにはあまり馴染みがないという方にも
是非×2ご注目頂きたい一戦です!

12月10日と言えば、今から65年前の1941年12月10日、
歌手の坂本九さんが生まれた日です。
「♪上を向いて歩こう」
「♪見上げてごらん夜の星を」
「♪明日があるさ」などを歌った昭和を代表する、
いや日本を代表する歌手は飛行機事故に遭い、
1985年に永眠されました・・・。
坂本さんが歌った名曲の数々は、
1960年代〜70年代にかけて高度経済成長の時代に
団塊の世代の応援歌でした。
その頃、プロレス界では大相撲の力士からプロレスラーへと転身した
力道山が立ち上げた日本プロレスで、
ジャイアント馬場、アントニオ猪木がプロレスデビューを飾り、
一気にスター街道を駆け上がっていました。
それはプロレスが国民から支持を受けて、
華やかな時代を迎えていた時代でした。
当時、私はまだ生まれていませんでしたが、
プロレスが全盛期を迎えていた時代のBGMに
坂本九さんの名曲が流れていたということが想像できます。

半ば強引かもしれませんが、
そんなプロレスの古き良き時代に歌われていた名曲の歌い手
坂本九さんが生まれた日に、
プロレス界の新たな時代を築く新世代のエース2人が
闘いのリングで相まみえるのです。

王者・棚橋弘至は、今年の上半期、
人気の低迷が叫ばれ危機感募らせる苦しい状況の中で生まれた
希望の星であり、ライジングサンと表される太陽の子。
今年7月の北海道大会で悲願のIWGPヘビー級チャンピオンに輝き、
今回が2度目の防衛戦となる。
挑戦者・中邑真輔は、天性の才能を武器にエリート街道を歩み、
一度はIWGPヘビー級の王座に就いている逸材。
しかし、今年の3月以降はアメリカへ単身武者修行に出ていた。
日本に復帰したのは10月のこと。
一回り大きくなった強靭な肉体を引っさげ、
日本復帰後わずか2ヶ月で最高権威のベルトを持つ
王者への挑戦権を獲得してみせた。
ただ、復帰後の中邑にはただならぬ陰の部分が見え隠れしている。
神の子とまで呼ばれた天才が見せる陰は一体何を意味しているのか!?

太陽の子と神の子。
若きエース同士が、
今後の新日本プロレスを背負う真のエースの座をかけて激突する。
勝者には来年の1月4日、東京ドームで行うビックイベントで
全日本の強者・太陽ケアとIWGPヘビー級選手権試合が用意されている
大注目の一戦なのです。

どちらが勝ち、どちらが負けるにせよ、
この闘いに新日本プロレスの明日がある!
あの古き良き時代のように、
上を向いて歩いていける時代を呼び起こしてくれるはず!


新日本の頂上対決!!
   
 
    
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