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8月29日 万景峰号の模型を作り、実際に取材に行ってきました
今年の6月に万景峰号の新潟港来港が急遽キャンセルになったときに「次回(2週間後)の来港予定日に向けて、模型があればスタジオでの説明がしやすいのでは」という話が番組スタッフの間で出ました。もちろん万景峰号の模型というものは市販されていません。
縮尺は280分の1です

そこでデスクと相談して、前回のトレーラーの様に私が自作してみることになりました。

http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/personal/men/matsui/essay/03.html

十数枚の写真と正味3分ほどのVTRが主な資料です。素人の私にはあまりにもハードルが高すぎるので、今回は「模型がもし完成したら番組で使おう。出来なかったら、模型製作の話はもともと無かったことにしよう」とし、あくまでも“個人的に”私が自宅で作ってみるスタンスにしてもらいました。

フルスクラッチ(完全自作)といっても素人がやることですので、船体下部のみは既存の貨物船の模型を改造することにしましたが、他はすべて手作りです。図面引きから始まり、実質10日間で完成させなければならなかったのですが、その後万景峰号自体が来なくなったので締め切りが延長され、最終的には25日間で完成しました。

実質作業時間は合計で100時間を越えましたが、模型製作を通して船の構造の勉強から始まり、歴史的背景に至るまで、得難い経験をさせてもらいました。

図面を引き、切り出した板を積み重ねます
薄いプラスチックの板を貼り付けます
甲板を緑色に塗装し、マスキングテープを貼ります
艦船模型用の金属製てすりも付けてみました
知り合いの方に旋盤で削りだしてもらった支柱に部品をつけていきます
完成間近の前方クレーン。ワイヤーは0.2mmピアノ線です
煙突の塗装もマスキングテープの塗り分け
完成が近づきました
完成です。後部ハッチは開閉できます
青空の下で模型を撮影
甲板には鉄道模型用の人形を置きました

8月25日(月)。いよいよ万景峰号が新潟港へやってくることになりました。早朝4時にプレジャーボートに乗り込んで新潟沖へ出て、万景峰号を待ちます。双眼鏡で覗いては「あれは色が違う、あの船のシルエットも違う」とやること3時間あまり、ついに沖合いに万景峰号を発見しました。

数少ない写真やVTRを頭に刻み込んでいたこともあり、自分としては他の方には無い切り口のリポートが出来たのではないかと思っています。そして万景峰号の模型も、スーパーJチャンネルやニュースステーションといった、ほとんどの報道・情報番組のスタジオで使ってもらえました。

実際に新潟へ取材に行きました
万景峰号の前で生中継リポート
その日のうちに東京のスタジオに戻り、模型で説明
   
 
    
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