私が担当しているスーパーJチャンネルの木曜日コーナー「ナゼダス調査隊」では“交通事故鑑定人”という長寿コーナーがあります。
交通事故で親族が亡くなってしまった方、大きな障害を負った方の中で、警察の事故捜査にどうしても納得がいかない場合、民間の交通事故鑑定人に再調査を依頼することがあります。
気骨の鑑定人・駒沢幹也さんは80歳を越えて基本的には鑑定の仕事を引退なさいましたが、あまりにも目に余るケースでは年に何件かだけ鑑定なさいます。これまで100件以上のずさんな警察の調査を覆してきました。ナゼダス調査隊ではこれまで2年以上駒沢先生に密着取材をしており、先日の11月22日オンエアー分では第19弾となりました。
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気骨の鑑定人駒沢幹也さん(現在は引退なさっています) |
実車が大破したり、廃車になっているケースが多いため、事故の形態をわかりやすく紹介するためには工夫が必要です。番組ではCG(コンピュータグラフィックス)を使うことも多々ありますが、最近は模型を使っての説明も増えてきました。
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正確に1/24にスケールダウンされています |
この模型、実は私が個人的に作っているのです。
小学生の頃からプラモデルを作るのが大好きだった私は、大人になった現在も時間を見つけてはこの趣味を続けています。
もう1年以上前ですが、ひょんなことから事故車両のプラモデルを作って駒沢先生のところへ持っていったら「これはいい。わかりやすく説明できる」と誉めてもらったのがきっかけで、それ以降は基本的に放送で扱った事故車両はすべて作りました。
事故から何年も経っているケースが多く、ズバリそのものの車両のプラモデルが現在では市販されていないことも多いのですが、模型のネットワークを通して絶版品を探し出します。
これまで50ccバイク、宅配便の車、ワンボックスカー、ダンプカーなどと10台近く作ってきました。完成模型はすべて被害者の方々や駒沢先生に差し上げています。中には「こんな模型があるとは知らなかった、ぜひ裁判で使いたい」とおっしゃった方もいらっしゃいました。 |