ご無沙汰いたしております。
6月からニューヨーク支局に勤務して、早2ヶ月が過ぎました。
こちらに来てから、実にさまざまなニュースを追いかけ、
あっという間に8月も半ばという感じです。 |

独立記念日のイルミネーションに照らされたエンパイア・ステート・ビルと |
北朝鮮がミサイルを発射してから国連決議が採択されるまでは、
来る日も来る日も国連で各国大使を追いかける毎日。朝から晩まで本当に追っかけです。
その後は米国産牛肉輸入再開を受けて、カンザスに出張し牛肉処理施設を取材。
帰って来たと思ったら、あの熱波!!40℃の灼熱地獄が僕を待っていました。
さらには、民主党の予備選挙に、航空機テロ未遂事件でJFK空港へと奔走の毎日でした。
思えば、まだゆっくりニューヨークの街を見て歩いていない気がします・・・
そんなわけで、仕事も少し落ち着いた先週末、
こちらで公開になったばかりの映画「ワールド・トレード・センター」を見てきました。
タイトルからも分かるように、2001年の同時多発テロを描いた作品で、
日本でも10月に公開されます。
ただ、まさに映画の舞台となってしまった街でこの作品を見ることに、
僕は少し複雑な気持ちでいました。
果たして、ニューヨーカー達はどんな想いで見るのだろうか?
みんな劇場で泣き出したり、動揺しだしたらどうしよう?
余計な心配とは分かりつつも、映画よりもそっちの方が気になってしまいました。
ストーリーは、崩壊したツインタワーの中で繰り広げられる警察官の救出劇と
その家族との絆を描いたもの。
地元の人にはまだまだ記憶も新鮮で、ある意味生々しい題材と言えます。
上映開始。
満席になった劇場内には、どこか緊張した空気が漂っていました。
ショッキングなシーンに、息を飲む音が聴こえます。
台詞と台詞の合間には、泣きながら鼻をすする音が響き渡ります。
僕には、映画よりリアルでした。
そして、気がつくとあの日のことを思い出していました。
・・・2001年9月11日夜、僕は当時担当していた
「大相撲ダイジェスト」の本番収録を終えて、アナウンス部に戻ったところでした。
そこで見たのがあの光景。
テレビに映っている映像を理解するのに10秒くらいかかったのを記憶しています。
そこから朝方までを、蜂の巣をつついたような報道フロアで過ごしました。
帰りのタクシーの中でも、ラジオで次々入ってくる恐ろしい情報にかじりついていた
ことをはっきり覚えています。はっきりと・・・
もしかするとあの劇場では、
それぞれがそれぞれの「911」をスクリーン上に見ていたのかもしれません。
映画の評判ですが、正直こちらの映画批評では、賛否が入り混じっています。
オリバー・ストーン監督を賞賛する声がある一方、
「映画化は時期尚早だ」
「ハリウッド的過ぎた」など、
制作意図・演出手法への批判がないわけではありません。
オリバー・ストーン監督は、映画を発表するにあたり、
「この映画は史実を記録するためのものだ」とコメントしました。
みなさんはどう判断されるでしょうか?
そして、みなさんはあの日をどのように思い出すでしょうか。
あと1ヶ月余りで、5年の年月が経つことになります。 |