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1月22日 本気!自主トレ参加IN佐世保

2010年の幕開け。
昨シーズンはあと一歩のところで東京ドーム進出を逃した、
我が東京バンバータ!



チームのパーカを作りました!
街で『どこのパーカですか!?』と声を掛けられるほど、インパクト大!!

なかなかチーム全体で練習できない草野球チームにおいて、
強化の第一歩は個々人のフィジカル&スキルアップ!
今年38歳。名実ともにアラフォー突入の私がいま一度
一から体を作るべく向かった先は長崎・佐世保でした!


城島選手の出身地、佐世保のメインスタジアム<佐世保野球場>

そう、シアトルマリナーズから5年ぶりに日本球界に復帰した
阪神・城島健司選手の自主トレに参加させてもらったのです。

毎年、地元佐世保で行う城島選手の自主トレは、
非常に密度の濃い内容で知られていて、4つのクールに分け、
15日間みっちり行われます。

プロの技とトレーニング方法を学ぶべく、
その最初のクール3日間の全メニューにチャレンジしました!



自主トレ、初日。
阪神入団で俄然注目を集める城島選手の自主トレだけに、
なんとテレビカメラ12台に報道陣80人が集結!

この自主トレには城島選手の『野球に取り組む姿勢』を学ぼうと
チームや球技の垣根をも越え、多くの若手が志願します。



写真右から、銀仁朗捕手(埼玉西武)・青松捕手(千葉ロッテ)
中西外野手(ソフトバンク)・城島選手・仲澤選手(ソフトバンク)・三瀬投手(ソフトバンク)


写真右から、山田選手(女子プロラクロス)、
そして新ぺア結成を発表したばかりの浦田・西堀両選手(ビーチバレー)、
さらに女子ゴルファーの織掛選手も参加しました。


1月9日(土)午前11時『色んなことを吸収しあう合宿にしよう!』
という城島選手の声掛けから自主トレはスタート。

軽いジョギングの後行われたのは、実に地味なトレーニングの数々!



野球日本代表(シドニー五輪)やソフトバンクでチーフを務めた丸尾トレーナーが、
今年から城島選手の個人トレーナーに。


正しい姿勢、フォームから呼吸法まで。苦しいときこそ、息を止めない!


正しい練習は正しいフォームから!

油断すると、容赦ないチェックが!

徹底的に指導されたのは、はやり【体幹トレーニング】
一言で言えば【胴体】のことですが、体の特定部位(例えば肩やひじ、膝)に
掛かる負担を軽減させ、かつ筋力を最大限発揮するために、
今最も重視されているトレーニングです。



股関節トレーニング。見た目と辛さの反比例!

飛んだり跳ねたりせず、見ているファンの方からすれば、
額からにじみ出る汗の理由が分からないかも知れませんが、
これが実に辛い!
普段意識して鍛えない小さな筋肉と深部の腹筋が悲鳴を上げます。


下腹部にホームプレートを想定し、その形が崩れない気持ちで。

ここで報道陣に公開されるメニューは終了。



囲み取材。いつも通り、弁が立ちます。

ロンドン五輪を目指し、
新しくペアを組んだ二人もインタビュー受け。


練習終わりを待っていてくれたファン全員に丁寧にサインをします。

初日午後からは、毎年恒例となっている地元児童養護施設の訪問。



城島選手からは
阪神カレンダーをプレゼント!

この日を心待ちにしていた子供たち。
下は園児から上は高校生まで。


城島選手と私はドッジボールに参加!
子供たちはすばしっこくて全然当たらない…


浦田選手の長身を生かしたヘディング!

城島・織掛両選手も童心に返るブランコ!

2時間のレクリエーションはあっという間に終わり、子供たちは
「来年も絶対来てね!」と言いながら、出口まで見送ってくれました。

初日はこれで終わりと思いきや、城島選手の実家に戻ると
さらに下半身を鍛える筋トレが!



実家に併設されている城島健司ベースボール記念館。
さらに裏手には立派なトレーニングジムも!


太ももをいじめる銀仁朗・城島・三瀬各選手。

ここでも常に体幹(軸)を意識。
頭のてっぺんを上から引っ張られ、かつ下腹部に描いたホームベースの形を
崩さないというイメージ(大事!)
片手でダンベルを持ってもバランスを保ちながら
大腿四頭筋を鍛え上げていきます。



30年前としては、気合の入った両翼93メートル。
軍港の街で、アメリカと関わりの深い佐世保だけに、ヤシの木があったり、
外野の照明塔が建っている部分だけスタンドが凹んでいるユニークさが、
アメリカのボールパーク!

初日夜の決起集会も早めに切り上げ、迎えた二日目。
この日も体幹トレーニングからスタート。



腹筋と背筋を意識!

各選手はさすがのバランス力!

昨年は肉離れもあり、渡米以来最少の71試合の出場に終わっただけに、
城島選手の今年のテーマは『怪我なく、全試合フルイニング出場!』
そのために大きな筋肉を鍛えるというより、やはり徹底的に体幹を鍛えます。


背筋を意識したまま、少しずつ後ろに倒していきます。
そけい部(股関節周り)になんとも言えない鈍痛が!


野球には欠かせない捻り動作の確認。
肩甲骨と腹筋と股関節をバランスよく鍛えるのが体幹トレーニング!


腕をあげているだけなのにこの辛さ!皆さんやってみてください!!

あくまで1年間戦い抜くための土台作りが目的ですので、
この時点で城島選手自身が振り込むことはほとんどありませんが、
これからの球界を担う若手選手には、これまで培ってきたバッティング理論を
惜しみなく伝えます。



一見しただけで、選手の特徴を把握する眼はさすが捕手!
各選手のスイングに合わせてアドバイスを送ります。

自分以外はライバルというシビアなプロの世界。
同じ選手の立場からここまで具体的なアドバイスを聞けることはなかなか
ありませんので、一言一句聞き逃がしません。



体が回転した後に、腕が遅れてついてくるイメージで!


『アウトコースはボールの外側を引っ張る!』

この日の昼食は三度のメシより釣りが好き!の城島選手が
五島列島で釣り上げてきた鮮度抜群のクロ(メジナ)と鯛。



東京で食べればこれだけで数万円!感動の美味しさ!!

午後からは、2つのチームに分かれ体育館で球技トレ。
『どんなことからも何かしらの刺激を受けたい!』というこれまた
城島選手の発案です。
バレーボール・バスケットにドッジボールと卓球。
特にバレーボールは浦田・西堀両選手がいるだけに、
異様な盛り上がりを見せました!

ただすでにかなり下半身に刺激を入れた後なので、
バスケット終了後は全員が立ち上がれないぐらいでしたが…

さらに〆のジムメニューは、股関節トレーニングにスクワット。
さすがにこの時点で相当張りを感じていた私は、軽いメニューに切り替え、
もっぱら見て勉強していました。



球場から見える愛宕山(259M)
相浦富士とも呼ばれる美しい山容ですが、頂上付近はかなりの急勾配。
自主トレ最終日にはここを登るそうです!

迎えた3日目は瞬発力トレーニングが中心。
ジャンプ系のメニューのあとは、短距離ダッシュ!
『この一本一本が稼ぎに繋がる!』
という城島選手の檄を合図に30M20本がスタート!


自主トレ、まさに自分のためのトレーニングですから、
絶対に手を抜きません!


捕手なのに足も速い!
銀仁朗(手前)&青松選手

浦田選手 フォームがきれい!

さらにこのあと、間髪入れずに40M10本、50M5本をこなして
午前の部が終了!と、思いきや、
実はここからがこの日のメインイベント!

向かった先は、近くの神社。
そう、クール最終日恒例の『坂道ダッシュ』が待ち構えていたのです!



写真で見る以上にかなりキツイ上り坂です!

いったん平坦になったあと、
階段を一段ずつ駆け上がり、
鈴を鳴らしてゴール!

ダッシュ力だけでなく、心肺機能が問われるこのメニュー!
私も必死に食らいつき、三本計って平均タイムは2位と大健闘!
思った以上に最後の階段がきつく、足もとはふらふら。
(選手が走っている写真を撮る余裕無し…)
さらに酸欠で少し頭も痛くなる状況でしたが、
これだけでは終わりませんでした。



えっこんなところにも別の坂道が!

神社の裏手にはさらに別の坂道が…
これも同じように三本走ります。



最後まで絶対抜かないがポリシー

先頭を引っ張る城島選手の気合溢れる走りに感化されて、
もちろん私も全力を尽くします!
一本目はゴールのパイロンにうまくタッチできず、
大幅にタイムロスしましたが、二本目・三本目は中西選手に次いで2位!



一番上は城島選手。下から2番目が私です。
ちなみにクールごとに一本ずつ増えるんだそう。恐ろしや…


撮影のため、デジを手に坂に挑んだ某局のディレクター。撃沈。

おそらく坂道ダッシュは大学の体育会時代以来、15年ぶりぐらいでしたが、
野球のために、日ごろのトレーニングを再開してから1年半ほど経ち、
地力がかなり回復して来たことを実感できました!(喜)



佐世保バーガーと言っても、店によって様々!
チーズとベーコンのコンビネーションが最高のミサロッソ

球場に戻り、佐世保名物『佐世保バーガー』を食べて一息ついたあとは、
これまた自主トレ恒例という地元軟式野球チームとの真剣勝負!



下のユニフォームと帽子は
私が所属する東京バンバータのモノ

三番ピッチャー城島!
8割でもこの力感溢れるフォーム!


130キロ後半のきれいなストレートに、スライダーの切れ抜群!

地元のファンが100人以上観戦するなか、私もプロに混じって7番セカンドで
出場しました。



慣れないポジションも声だしでカバー!


ショート中澤選手との4-6-3のダブルプレーにも成功!
(写真手前は三瀬選手)

対戦相手は、九州NO1に輝いたこともある強豪チーム。
私も関東の数ある有名軟式チームと対戦経験があるだけに、
その強さはすぐ分かりましたが、
≪チームJoh’s≫さすがはプロ。
バットとボールを持たせると、各選手モノが全く違います。



この日のための
Joh’sユニフォームを作成!(By NIKE)

細部までこだわっています。


城島選手の豪快な振り!スイング音はベンチまで。

迎えた2回の第一打席。
何とか自分らしさを出したいと考えたわたくし。
初球から狙っていました!



インコース低めのまっすぐを
サードの前にセーフティーバント!

完全に意表をつきました!

緊張感溢れる展開のまま、あっという間に7イニングが終了。
残り2打席はともにサードゴロと結果は出せませんでしたが、
各選手のバッターボックスでの集中力、そして打球を先読みしての動きなど、
≪草≫レベルとの明らかな違いを目の当たりにすることが出来ました。


対戦相手募集!?

実質わずか3日間という短い期間でしたが、球場での取材ではなく
同じグラウンドで練習をしてみての実感は…
@プロの華のあるプレーは、やはり日頃の地道な努力の賜物であること
A常に実戦を想定・イメージすることを徹底していること
そして
Bスキルアップはもちろん、『怪我防止』が非常に重要であること

です。



練習の意味合いをまず理解!

Bは体幹トレーニングのことを指しますが、
年齢を重ねれば重ねるほど体は確実に動かなくなります。

であれば、体が動く仕組みを「理解」して「意識」して動かせれば、
少ないトレーニングでも、「効率良く」高いパフォーマンスを
上げられる可能性がありますし、
何より怪我の防止にも繋がります。

自戒の念を込め『闇雲な練習に成果なし』

これからウォーキングやランニングを始めたいという方は、
是非参考になさってください!



選手たちは22日(金)までまさにみっちりトレーニング!

最後に無理を聞いて自主トレに参加させてくれた城島選手と
チームJoh’sの皆さんに大感謝!!


   
 
    
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