2010年の幕開け。 昨シーズンはあと一歩のところで東京ドーム進出を逃した、 我が東京バンバータ!
そう、シアトルマリナーズから5年ぶりに日本球界に復帰した 阪神・城島健司選手の自主トレに参加させてもらったのです。
毎年、地元佐世保で行う城島選手の自主トレは、 非常に密度の濃い内容で知られていて、4つのクールに分け、 15日間みっちり行われます。
プロの技とトレーニング方法を学ぶべく、 その最初のクール3日間の全メニューにチャレンジしました!
この自主トレには城島選手の『野球に取り組む姿勢』を学ぼうと チームや球技の垣根をも越え、多くの若手が志願します。
1月9日(土)午前11時『色んなことを吸収しあう合宿にしよう!』 という城島選手の声掛けから自主トレはスタート。
軽いジョギングの後行われたのは、実に地味なトレーニングの数々!
徹底的に指導されたのは、はやり【体幹トレーニング】 一言で言えば【胴体】のことですが、体の特定部位(例えば肩やひじ、膝)に 掛かる負担を軽減させ、かつ筋力を最大限発揮するために、 今最も重視されているトレーニングです。
ここで報道陣に公開されるメニューは終了。
初日午後からは、毎年恒例となっている地元児童養護施設の訪問。
2時間のレクリエーションはあっという間に終わり、子供たちは 「来年も絶対来てね!」と言いながら、出口まで見送ってくれました。
初日はこれで終わりと思いきや、城島選手の実家に戻ると さらに下半身を鍛える筋トレが!
ここでも常に体幹(軸)を意識。 頭のてっぺんを上から引っ張られ、かつ下腹部に描いたホームベースの形を 崩さないというイメージ(大事!) 片手でダンベルを持ってもバランスを保ちながら 大腿四頭筋を鍛え上げていきます。
初日夜の決起集会も早めに切り上げ、迎えた二日目。 この日も体幹トレーニングからスタート。
あくまで1年間戦い抜くための土台作りが目的ですので、 この時点で城島選手自身が振り込むことはほとんどありませんが、 これからの球界を担う若手選手には、これまで培ってきたバッティング理論を 惜しみなく伝えます。
自分以外はライバルというシビアなプロの世界。 同じ選手の立場からここまで具体的なアドバイスを聞けることはなかなか ありませんので、一言一句聞き逃がしません。
この日の昼食は三度のメシより釣りが好き!の城島選手が 五島列島で釣り上げてきた鮮度抜群のクロ(メジナ)と鯛。
午後からは、2つのチームに分かれ体育館で球技トレ。 『どんなことからも何かしらの刺激を受けたい!』というこれまた 城島選手の発案です。 バレーボール・バスケットにドッジボールと卓球。 特にバレーボールは浦田・西堀両選手がいるだけに、 異様な盛り上がりを見せました!
ただすでにかなり下半身に刺激を入れた後なので、 バスケット終了後は全員が立ち上がれないぐらいでしたが…
さらに〆のジムメニューは、股関節トレーニングにスクワット。 さすがにこの時点で相当張りを感じていた私は、軽いメニューに切り替え、 もっぱら見て勉強していました。
さらにこのあと、間髪入れずに40M10本、50M5本をこなして 午前の部が終了!と、思いきや、 実はここからがこの日のメインイベント!
向かった先は、近くの神社。 そう、クール最終日恒例の『坂道ダッシュ』が待ち構えていたのです!
ダッシュ力だけでなく、心肺機能が問われるこのメニュー! 私も必死に食らいつき、三本計って平均タイムは2位と大健闘! 思った以上に最後の階段がきつく、足もとはふらふら。 (選手が走っている写真を撮る余裕無し…) さらに酸欠で少し頭も痛くなる状況でしたが、 これだけでは終わりませんでした。
神社の裏手にはさらに別の坂道が… これも同じように三本走ります。
先頭を引っ張る城島選手の気合溢れる走りに感化されて、 もちろん私も全力を尽くします! 一本目はゴールのパイロンにうまくタッチできず、 大幅にタイムロスしましたが、二本目・三本目は中西選手に次いで2位!
おそらく坂道ダッシュは大学の体育会時代以来、15年ぶりぐらいでしたが、 野球のために、日ごろのトレーニングを再開してから1年半ほど経ち、 地力がかなり回復して来たことを実感できました!(喜)
球場に戻り、佐世保名物『佐世保バーガー』を食べて一息ついたあとは、 これまた自主トレ恒例という地元軟式野球チームとの真剣勝負!
地元のファンが100人以上観戦するなか、私もプロに混じって7番セカンドで 出場しました。
対戦相手は、九州NO1に輝いたこともある強豪チーム。 私も関東の数ある有名軟式チームと対戦経験があるだけに、 その強さはすぐ分かりましたが、 ≪チームJoh’s≫さすがはプロ。 バットとボールを持たせると、各選手モノが全く違います。
迎えた2回の第一打席。 何とか自分らしさを出したいと考えたわたくし。 初球から狙っていました!
実質わずか3日間という短い期間でしたが、球場での取材ではなく 同じグラウンドで練習をしてみての実感は… @プロの華のあるプレーは、やはり日頃の地道な努力の賜物であること A常に実戦を想定・イメージすることを徹底していること そして Bスキルアップはもちろん、『怪我防止』が非常に重要であること です。
Bは体幹トレーニングのことを指しますが、 年齢を重ねれば重ねるほど体は確実に動かなくなります。
であれば、体が動く仕組みを「理解」して「意識」して動かせれば、 少ないトレーニングでも、「効率良く」高いパフォーマンスを 上げられる可能性がありますし、 何より怪我の防止にも繋がります。
自戒の念を込め『闇雲な練習に成果なし』
これからウォーキングやランニングを始めたいという方は、 是非参考になさってください!
最後に無理を聞いて自主トレに参加させてくれた城島選手と チームJoh’sの皆さんに大感謝!!