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1月4日   ニューヨーク支局報告 #5
〜ハンカチ王子出張3 (ノースカロライナ後編です)〜

前回のノースカロライナ州前編に続き、
いよいよ日米大学野球のハンカチ王子取材記も最終回です。


前回はここまででした。第一戦を前に力こぶ。

ダーラム・ブルズというマイナーチーム(AAA)の本拠地ですが、
とにかく立派なつくりです。もちろん天然芝ですし、
その手入れも毎日毎日、試合前にそれはそれは丁寧に行われていました。


これがレフトスタンド前のブルーモンスターです。

一緒に取材していた平石君が目をつけたのは、このブルーモンスター。
ボストン・レッドソックスの本拠地フェンウェイパークにあるグリーンモンスターを平石君は取材した事があり、それを思い出したようです。


向かって右がナオ君こと平石直之。1塁側スタンドから撮影。

5戦行われるうちの第1戦は2対7で負け。
練習試合から数えると3連敗となってしまいました。


試合終了後、球場周辺は黒山の人だかり。なんだなんだ?

忘れかけていました、この日は7月4日。アメリカの独立記念日でした。
この日は全国各地で花火が打ち上げられますが、
ここダーラムでは球場がその会場でした。
ダーラムの花火はニューヨークほどの規模ではないでしょう。
でも、地元の人の期待値は多分ニューヨーカーよりずっと高いと思います。


意味もなく私も万歳!後ろには、球場の敷地内に入り込んできた一般の方々が。

花火の興奮を鎮めた私たちは、翌日、第2戦の地カナポリスに向かいました。


カナポリスまで車で3時間。途中の食事はファストフードで南部料理。

ホテルはダーラムのままなので、この日(7月5日)はカナポリスまで日帰りの遠征です。車で往 復6時間はちょっときつかったですね。


カナポリス・インディミディターズの本拠地。立派です。

インディミディターズはシングルAのチームです。でも球場もきれいだし、
上の写真に見える3塁側スタンドの奥にある建物では、
Tシャツやバッド、ぬいぐるみなどオリジナルグッズがたくさん売られていました。


私もチーム公式の帽子を購入。強い日差しをしっかり受け止めます。

買った帽子は、持っていったサングラスと色もピッタリ合いましたが、かぶったのはこの日だけ。今は思い出の1ページとして部屋に飾られています。


独立記念日の翌日ですが、この日も花火。球場と同様に立派でした。

第2戦は日本が勝利!対戦成績は1勝1敗のタイとなりました。


夜食に買った豚皮のフライ。となりは充電中の私の携帯電話。

上の写真の豚皮のフライですが、1ドル99セントですから200円ほど。
ビールでも飲みながら食べようか、と思ったのですが、ケモノ臭くて口に合わず。
すみません、捨てました。


ダーラムでの第3戦終了後。なぜかテントが多数出現。

通算成績を2勝1敗とした第3戦後、グラウンドの半分に親子連れが群れをなして入ってきました。皆さんキャンプをしていました。この日(7月6日)は金曜日ということで、地元の親子が参加してのイベントだったようです。


味噌ラーメンとカツ丼。ご馳走とはまさにこの事。

肉と豆とポテトという南部料理、たまにピザとサンドイッチ、というメニューに少し飽きてきた私たちは日本料理屋を探しました。
ありました!小さな店構えですが、地元の日本人で賑わっています。
第4戦の取材に向かう私たちは至福の時を過ごしたのです。


第4戦のバックネット裏。注目は赤シャツのお兄ちゃん。

大学日本代表は3連勝で優勝を決めました。
アメリカ開催の大会では初の快挙達成でした。
そして上の赤シャツ君。
彼は大声をあげることも無く、ひとり黙々とスコアをつけながら観戦していました。
多分根っからの野球好きなのでしょう。
将来のスーパースターが地元に集うという滅多に無いビッグイベント。
きっと熱い想いを持って来たのでしょう。
しかし、結果はアメリカの負け。歓喜の日本選手団および応援団。
試合終了と同時に、悔しさを顔に出さず、静かにスタンドを去って行きました。
その後姿は十代の若者とは思えない哀愁が漂っていました。
私は心の中でそっと両手を合わせ、赤シャツ君の幸せを祈ったのでした。
ガンバレ赤シャツ君!きっと明日は晴れるはずだ!!


ニューヨークに戻った私。達成感に満ちた男の表情…のはず。

第5戦は負けたものの、
日本は将来の大リーガー相手に3勝2敗という見事な成績でした。
ところで、「ハンカチ王子取材記」と言いながら全く斎藤投手の話が出てこなかったので、取材以外のエピソードをひとつ。
ダーラムでは選手団と同じホテルになったため、
エレベーターで王子と一緒になりました。
「おはようございます」と挨拶しました。以上です。
え?それだけ?って言われても、それだけなんで…すみません。
さあ、次はどこに出張だ!?次回をお楽しみに!!
   
 
 
    
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