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4月30日   ワールドプロレスリング実況四銃士の闘魂コラム#113
〜血みどろの神の子〜

間近に迫った4・13大阪大会
永田裕志の挑戦を受ける棚橋弘至に
注目が集まる中、実はひそかに関係者が
期待するカードがある。

中邑真輔・ブラック・ストロングマシン対
真壁刀義・石井智宏の試合である。


4月8日後楽園ホール
中邑と真壁のシングルマッチが組まれた。
2・18両国で中邑真輔が勝ち、一応の決着はみたものの
真壁の口撃はやまず、「ならばデスマッチでも何でも受けてやる」
という流れがあった。
これまでの実績、大方の見方では「中邑が格上」
しかし直前のニュージャパンカップで中邑が
怪我による途中欠場、一方の真壁が準優勝したことで
風向きは変わった。


急遽、試合形式が変更になりレスラー生活で
初めてのチェーンデスマッチとなった中邑真輔
片や新日本のデスマッチ王の異名も取る真壁刀義

エリートレスラーとして順調に駆け上がってきた感のある
中邑に対して、
雑草男と呼ばれ泥水を吸って這い上がってきた真壁
「エリートと雑草」「光と影」と形容される以上に
対照的な2人が1本のチェーンでつながれるという皮肉な
デスマッチは中邑が流血に追い込まれ、
真壁の完勝という形で幕を閉じた。


真壁の首には凶器として使うチェーンが…

ほんの少し前までライバルと見られていた棚橋は
IWGPチャンピオンとして防衛を重ね、まばゆい光の中にいる

かつて格下と見下していた真壁が数少ないチャンスを生かして
頭角を現し、今回相手の土俵とはいえ超えられてしまった

「新日本の救世主」「選ばれし神の子」と呼ばれた中邑は
どこへ行くのか

エリートが泥にまみれもがいている
彼の目に光は見えているか

4・13大阪で見せる中邑の巻き返しに注目と期待が高まる


中邑真輔は、苦悶の日々を乗り越えられるのか
   
 
    
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