勝田「古澤さん、焼酎好きですか?」
古澤「うん、好きだねえ」
勝田「じゃあ、焼酎飲みに行きません?」
この会話が全ての始まりでした。
古澤「いいねえ、どこ行く?」
勝田「鹿児島っす」
古澤「か、鹿児島ぁーー!?その辺の飲み屋ぢゃないの??」
勝田「はい、鹿児島の芋焼酎の蔵元さんに知り合いがいて、
『酒蔵で飲めるようにしたからいつでもどうぞ』って言うんですヨ」
「『美味しんぼ』の山岡士郎かよ」と古澤からツッコミも入りましたが、
こうして男2人の鹿児島旅行がスタートしたのであります。
焼酎の蔵元さんの案内でお酒造りが見学できるなんて、
そうあるものではありません。
しかも見学だけでなく試飲も出来る…つまり出来たてが飲める。
酒好きの30男2人は着く前からかなりエキサイトしておりました。 |
「興奮を隠し切れない勝田アナ」 |
鹿児島空港から車で走ること1時間半。
ようやく着いたのは鹿児島の最南端に近い揖宿郡頴娃町(「いぶすきぐんえいちょう」と読みます)。
酒蔵は有名な芋焼酎を数多く生産しているS商店です。 |
「蔵の広い敷地からは東シナ海も見えました。空気がうまいのなんの」 |
案内してくださったのは現場責任者の矢部さんと、
学校を卒業してこの道に入り、はや4年という有馬くんです。 |
「左が有馬くん、素朴な好青年でした」 |
早速、芋焼酎作りを見学させてもらいます。
広い敷地を歩くとまず目についたのが大きな袋に入った芋の山。 |
「1日に30トン使うそうです。これはその一部」 |
単純な2人は「サツマイモ」というと赤紫の芋を思い浮かべていましたが、
なんと、ここで使われていたサツマイモは「コガネセンガン」という初めて目にする芋でした。 |
「有機栽培・無農薬、取れたてのみ使用」 |
この芋を洗って蒸して破砕します。
これと並行して行う作業があります。
お米を蒸して麹(こうじ)と酵母の力を借りてアルコールを作ります。
つまりお米のでんぷんを麹が糖に変え、それを酵母がアルコールにします。
説明を聞きながら見学していますが、まだ飲ませてもらえません。 |
「
全国の酒屋さんが見学に来るそうです」 「こちらも発酵に使うそうです。ちなみにまだシラフ」 |
発酵したお米に先ほどの芋を加えさらに発酵させます。
10日間ほどかかるそうですが、その間、タンク内ではすっごい事が起こってます。 |
「スゴイっす!!ボコボコいってます!!煙も出てます!!」 |
発酵し終わったものをいよいよ蒸留します。
焼酎やウィスキー、ウォッカなどが蒸留酒、
日本酒、ビール、ワインなどが醸造酒と教わりました。
二人とも「ふん、ふん」とうなづきながら40分。
早く飲みたくて仕方ありません。 |
「1つの蒸留タンクに5トンも入るそうです」 |
そして説明を聞くこと1時間、
やっと蒸留直後のものを飲ませてもらえることになりました。ところがその味は!
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