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6月12日 |
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ワールドプロレスリング実況四銃士の闘魂コラム#76
〜親日ガイジン〜 |
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GW真っ只中の5月3日、「博多どんたく」に沸く福岡でIWGPヘビー級選手権が行われた。
チャンピオンはもちろん「世界標準」ブロック・レスナー、
そしてチャレンジャーは今シリーズ行われた
ニュージャパンカップの覇者「狂獣」ジャイアント・バーナードであった。 |
親日ガイジン |
「どちらが勝っても新日本にベルトは戻ってこないのか・・・」
誰もがそう思っていた。
しかし今回は少し様子が違っていたのである。
話はタイトルマッチの3日前に戻る。
尼崎で行われたニュージャパンカップ決勝戦。
16名の選手によるトーナメントを勝ち上がって決勝に進出したのは
バーナードと永田裕志。
歴史に残る大激戦を制したのはバーナードだったが、試合後に両者は握手。
しかもリング上では蝶野や天山ら、ブラックニュージャパンの面々と写真撮影を行ったのだ。
しかしまだこの時は、全力を尽くした者同士が健闘をたたえあい、
過酷なトーナメントで頂点に立った喜びから「今日ばかりはノーサイド」なのかと思っていた。
そして迎えた5月3日、
第1試合が始まる前に行われた公開調印式に
バーナードはなんと新日本プロレスのジャージを着て登場したのである。
それだけでも驚きなのに調印後のインタビューでバーナードはファンに向けてこう発言した。
「ベルトを『日本に取り戻す』ことを約束する」
ここでようやくファンも事態を飲み込んだのか、大歓声で
『親日ガイジン』バーナードを迎えたのだ。
過去にも新日本の正規軍と行動をともにした外国人はいた。
ハルク・ホーガン、ボブ・バックランドなどなど。
ただ、バーナードの場合は少し趣が違うのかもしれない。
16人の選手で争ってきたニュージャパンカップ。
その選手たちの代表として自分は闘うのだ、という決意を感じたのである。
闘った者にしか分からない感情がある。
死力を尽くして初めて生まれるものがある。
そんな試合を実況できる自分は幸せものだと思う。 |
NJ杯を制したバーナード |
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