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11月16日   実況三銃士の闘魂コラム#55〜実況とは?神戸大会とは?〜
古澤アナの考える「プロレス実況の役割」


今回はプロレス担当3人が登場します。
古澤アナが考えるプロレス実況から吉野アナの見た新日本プロレス神戸大会。そして、その神戸大会でデビューとなった中村アナの実況後記
3本立てだからこその面白さ、どうぞご堪能あれ!!


先日、同じプロレス担当の吉野アナウンサーと食事に行き、プロレス実況の話になりました。自分と吉野が集まると、どうも話題はプロレスの話になります。
以下、こんなやり取りでした。

「はっきり言って 『これが正解』って実況はないと思うんだよ」
「でも『理想の実況』っていうのはあるんじゃないですか」
「誰を満足させればいいかによって理想は変わるよな」

「新しいファンを増やすためには分かりやすい実況が必要ですし・・・」
「コアなファンを満足させようと思ったらマニアックな話は沢山入れたいしねぇ・・・」

「実況したその時は『まずまずの実況ができた!』って思っても改めて聞きなおすと『うーーん、イマイチだ』って思う事多いですしね」
「間の取り方、言葉の選び方、技の名前を言うタイミング etc・・・課題は多いよね」
「先輩のアナウンサーから『自分の実況で試合を作れ』って言われたことがありますよ」
「どういうこと?」
「選手に対しての思い入れを持ってもらえるようにしていくことと、自分の実況にカメラマンやスイッチャー(いくつものカメラで撮っている画面の中からひとつを選ぶ人のこと)が付いていくような実況をしろ、って事なんじゃないんですかね」
「なるほどね〜、プロレス実況って選手と一緒に試合を作っていく感覚あるもんな」

「そういう意味でも選手との信頼関係は大事ですね」
「技の名前は絶対間違えちゃいけないし」
「それはアナウンサーは常に気を付けていなきゃいけませんよね」
「でもとっさに違う技の名前が脳裏をよぎったりするんだな、これが」
「口で絶叫しながら『この技の名前間違ってるゥ〜』って思ってるときありますもんね」
「あるある(爆笑)」
「すぐに言い直せればいいですけど、解説者の方に『今のは○○ですねぇ』
とかってさりげなく訂正されちゃうと『知ってますーー(心の叫び)』って」
「まあまあ、解説者の方も良かれと思って言ってくれてるわけだし・・・」

と延々と続くわけですが、いかがでしょ?
少しテレビのボリュームを上げてみる気になりました?

   
 
    
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