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5月24日 「アンニョンハセヨ!」で食い込みます~再び韓国へ~

 
もやもやした気持ちが続いていたので、書店に立ち寄りました。
そして、手にした「やさしい韓国語会話」をレジで差し出したら、何だか明るい気分になってきました。

3泊4日の韓国ロケから1ヶ月がたちました。
「韓国のテレビ事情」を取材するというきわめて有意義な取材でしたが、なんともいえない情けなさ、もの足りなさが残ってしまいました。

振り返ってみると、自分は韓国の方々と挨拶すら十分にできませんでした。
韓国の人々に「食い込めなかった」のです。 

「言葉の壁」でした。

これが想像以上に高かったのです。
ただただ、にっこり笑うだけでは、心を通わせることができませんでした。
韓国と日本が 「近くて、遠い国」である最大の要因は、「言葉」であると強く感じました。

ところが、この度、その情けなさ、もの足りなさを払拭するチャンスがめぐってきました。
「ワールドカップ直前企画」と題して、5月24日から、6月1日までの8泊9日にわたって、改めて韓国を取材できることになりました。

そこで、せめて最低限だけでも、韓国語を学ぼうという気持ちになったのです。
ただ、参考書を買っただけで勉強した気になるというのは、たいへんありがちな、おちいりがちな満足感であることはわかっていますが、「言葉の壁」を破る第一歩としては、素直に評価しようと、自分に言いきかせています。
もちろん込み入った話は、通訳を介さなければ理解できませんが、少しでも心が通う場面を作るためにも、なんとしてもチャレンジするしかありません。

そして、「言葉の壁」打破に燃える大きな要因として、前回の韓国ロケで、たいへん気になったがあります。
韓国に暮らす日本人たちにお話を伺った際に、日本と韓国は、「似て非なるもの」という言葉を何度も聞かされたことでした。

確かに韓国にいると、日本にいるような気がします。人々の顔・姿から、街並み、自動車などなど。(ただし、看板などのハングル文字、飛び交う韓国語は意味不明ですが)

ところが、韓国人の振舞いや考え方は、根本的に日本人とはずいぶん違うというのです。
あまりにも似ているだけに、その違いを理解するのに、何かと苦労が多いといいます。

そうしたこともあって、韓国を、そして、韓国人を、「手放しで好きとは言えない」という、独特の感情を抱いている方が多いことに驚きました。前回の取材では、そのことを自分自身でしっかりと体感することができませんでした。

今回は、いかに現地の方と踏み込んだ話ができるか、どこまで韓国の人々の内面をのぞくことができるかが課題です。

   
 
    
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