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2015/1/21   アナウンサーが表現する、「朗読の世界」

皆さんにご覧いただいている、
この「アナウンサーズ」のページには様々なコンテンツがありますが、

 

こちらのコーナーをご存じでしょうか?

 


画面を少し下にスクロールしてみると・・・

 


ありました!

 

テレビ朝日のアナウンサーによる“朗読”が無料で配信されているんです!!
(※一部動画は有料となっております。)

 

サンプル:『星の王子様』の新訳『あのときの王子くん』

 

こちらのサンプルは、
松尾由美子アナウンサーが朗読しています!

 

松尾アナウンサーのサンプルからもお分かりのように、
朗読においては、

 

ニュースや普段の番組とはまた違う、
表現や伝え方を求められます。

 

そして、この朗読コーナーの収録や編集など、
総合的なプロデュースを担当しているのが、

 

朗読班のメンバーなのです!

 

テレビ朝日アナウンス部の朗読班のメンバーは全部で6人!

 " 

  

 

今回、朗読コーナーについて知るべく、

 

朗読班を代表して、大熊英司アナウンサー市川寛子アナウンサーに、

 

朗読コーナーがどのようにして作られているのか、聞いてみました!

 

Q:なぜ朗読の配信が始まったのですか?


大熊アナ

私が朗読班に入る前から、このコーナーはあったのですが、毎週の更新ではありませんでした。
頻繁に公開する目的は、アナウンサーの、読む・伝える技術の向上です。
練習だけだと、緊張感が違います。
しっかりと披露することで、本番に近い形で伝えられると思っています。
ただ、テレビで朗読する機会はなかなかあまりありません。
そういった意味で、普段見るのとは違う、
それぞれのアナウンサーの「意外性」も感じて頂けるかもしれません。
それぞれの、表現の工夫を楽しんでもらえたらと思います。

無料でご覧いただけるので、気になる作品を気軽にクリックしてみてください!


たしかにアナウンサーとして、朗読を披露できる機会は滅多にありませんよね。
どのアナウンサーも、しっかりと練習をした上で本番の収録に臨んでいます!

Q:朗読をする人や、読む作品はどのようにして決まるのでしょうか?


市川アナ

誰に読んでもらうか?どの作品を読んでもらうか?
どちらが先に決まるかは、ケースバイケースです。
読んでもらう人を決めた上で、作品を選ぶ場合もあれば、
作品を先に決めてから、読む人を決めていく場合もあります!

そこで難しいのは、
読み手に選んだ人のスケジュールを合わせてもらうこと。
普段の業務に加えて、朗読の収録をお願いしているので、
スケジュールの調整には気をつかいますね。

また使用する作品は、作者の死後50年が経過しているか、
そうでない場合は直接、著作権をクリアする交渉をしないと
配信することができないので、そこにも注意が必要になります。


作品の選定から、読む人のスケジュール調整まで、
朗読班の人は、収録の準備段階においても、
色々なことに意識を払わなくてはならないのですね。

Q:収録後はどのようにして配信されているのですか?


市川アナ

配信をする上で、
収録したものをそのまま流すのではなく、
カット割りしたり、字幕を入れたり、
写真をインサートしたりという編集作業を行います。
普段アナウンサーとして、そのような作業をすることはあまりないので、
どのように見せていくのかという「演出力」を磨くことのできる貴重な機会です。

一本5分ずつぐらいで毎回配信をしていますが、
その一本に対して、編集に数時間かかってしまうことも・・・。
私が機械に弱いからかもしれませんね(笑)


大熊アナ

VTRをどう繋いでいくのかを、頭の中でイメージ出来るようになると、
アナウンサーとしての仕事にも活きてくると思います。
また、これからの時代はアナウンサーも編集するスキルが必要かもしれません。
そういった意味でも、この編集作業は大変勉強になります。


専用のソフトを使って編集します!

一本およそ5分間の配信に対して、なんと数時間の作業!!
とことん見せ方にこだわって作られているのだと分かります。
そうしたこだわりにもご注目ください!

Q:配信してきた朗読の中で、二人が特に印象に残っている作品はありますか?


大熊アナ

自分が読んだもので恐縮なのですが、
一昨年の9月と10月に配信された、菊池寛の『俊寛』でしょうか。
能のお話で、京都の能面を作っているお店に許可を取り、能面の写真を使うなど、
とにかく編集に凝って作りました。


市川アナ

わたしも自分の作品で恐縮ですが、去年7月に配信した「金の魚」です。
とくにインサートなどをはさんだりはしませんでしたが、
改めて自分の読みを客観的に見ることができる
いい機会だったと思っています。


それぞれ、自分が編集を担当した回はやはり思い入れが強いようです。
朗読班のメンバーが工夫を凝らして、一つ一つの作品が作り上げられているのですね!

 

そして実は、
5回にわたって配信される、1月分の朗読コーナーを、
先日帰国し、アナウンス部に帰ってきた上山アナウンサーと、
入社一年目の山本と草薙の三人が担当致しました!

  

作品は『雪の上のおじいさん』です。

冬にぴったりな、心温まる作品となっています。

 

山本と私は緊張の、朗読コーナー初収録でした!

 

せっかくですので、二人に質問をもう一つだけ!

Q:新人の二人の初朗読、いかがでしたか・・・?


大熊アナ

朗読において大切なのは、作品を書いた人の意図を汲んで、
それを自分なりに表現することです。
その為には、とにかく読み込んで、どれだけ練習をしたかが大事。
二人とも、初めて読んだ時に比べて、本番では大きく成長を感じることができました!


市川アナ

撮り直しもほとんどなく、
本番に向けて一生懸命練習してきたのが感じられて嬉しかったです。
それぞれの課題もよくわかったと思いますので、
さらに表現の幅を広げるように色々とチャレンジしてみて下さいね!


頭ではイメージ出来ているのに、それを思い通りに表現できないことが多々ありました。
悔しい思いもありましたが、これをバネにし、
しっかりと自分の課題を認識して、改善に努めます!!

 

 

今月、全5回にわたり配信される、『雪の上のおじいさん』は、

 

第1回 山本雪乃
第2回 山本雪乃
第3回 上山千穂
第4回 上山千穂(1月22日 配信予定)
第5回 草薙和輝(1月29日 配信予定)

 

となっております!

 

 

朗読の世界で、いつもとは一味違う表現を見せる、
テレビ朝日のアナウンサー達の姿を是非、ご覧ください!!

 

 

朗読コーナーはこちらから!!
(※一部動画は有料となっております。)

 

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